【配信】音楽劇『Lost Memory Theatre』
KAAT神奈川芸術劇場
原案・音楽:三宅純
構成・演出:白井晃
テキスト:谷賢一
振付:森山開次
出演:山本耕史、美波、森山開次、白井晃、江波杏子
歌手:Lisa Papineau 、勝沼恭子
2014年8月に上演された音楽劇「Lost Memory Theatre」。
何とKAATさんが無料配信してくれました。(9/30まで。公開終了)
白井さん演出、山本さん主演で、当然見に行く予定でしたが、体調を崩し、KAATが自宅から遠い事もあり諦め。
平日、仕事終わった後に間に合わないか、画策した思い出があります。(10分くらい遅れちゃうのですよね)
山本さんがトーク番組に出た時に映像がちらりと映った事もあり、その美しさにとても見たかった舞台でした。
音楽家・三宅純さんのアルバムを舞台化するという試み。
三宅純さんの音楽は、白井さんの舞台が好きな方にはお馴染みですよね。
観念的というか、寓話のような舞台です。
でも訳が分からないけど、理屈抜きでとにかく美しいし惹かれます。
劇場に記憶が流れていく。
劇場のスポットライトのあたらぬ闇、そこに吸い込まれていくよう。
でもそこは奈落ではなく、きらきらした光のような空間。
芝居、歌、ダンスが入り交じり、夢のような世界が繰り広げられます。
配信で強く感じたのは、台詞のある俳優さんたちの「声」。
台詞を担当するのは、迷い込んだ男(山本耕史)、少女(美波)、貴婦人(江波杏子)の三人がほとんどなのですが、みなさん声が良くて、しかもそれぞれ質が違う。音楽的な喋りなのです。
役者の声というのは、ひとつの楽器なのですね。
何度か舞台で拝見している美波さんですが、この舞台が断トツに美しい。
耕史さんの佇まい、歌、全てが素敵。
江波さんのお姿を見られたのも貴重でした。
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