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カテゴリー「芝居・映像作品」の25件の記事

シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本』

Mita

シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本』
新宿ピカデリー

昨年6月に歌舞伎座で上演。
みなもと太郎さんの漫画『風雲児たち』を三谷幸喜さんによる演出・脚本で歌舞伎化した作品、大好きな芝居です。
三谷さん自ら歌舞伎座上演時からをシネマ歌舞伎用にカット。30分くらい短くなっていました。

映像版もとてもとても面白かった。
笑える場面も沢山あるのですが、それ以上に辛い現実を押し付けられる。

遭難してから10年も遠いロシアを旅し、櫛の歯が欠けるように仲間は次々と旅立っていく。
それでも日本に帰る事だけを強く思った彼らの心情に、本当に心が揺さぶられます。

長い旅のあとイルクーツルで、帰国への希望が見てきた時に、ここまで苦楽を共にした九右衛門が文字通りぼっくりと逝ってしまう。
庄蔵と新蔵は葛藤のうえ露西亜に残ることとなる。

そしてようやく3人で根室を目の前にして、小市の命も失われようとしている。
最後に磯吉が小市に語る台詞、何度聞いても号泣。

何て残酷な現実
これが実話が元になっているというのが驚き。

光太夫は間違いなく仲間の魂を連れて帰ったのだう。

最後に画面に満員の観客が映るのですが、これが去年の6月の事だと思うとまた辛い。
客席に大きく波布が被って、それか取り払われると舞台に富士山。
この演出が凄く好きだったのですが、今の世の中では絶対無理ですよね。

映像版で良かったのが、地図が出ること。
広大なロシアの地を文字通り横断したというのが、よく判ります。

冒頭はアニメーションになってましたが、松也さんの解説は残念ながらカット。

芝居の一幕にあたる部分、特に船上の場面は大幅にカットされていました。

白鸚さんの船主の出番も随分短くなってたし、磯吉が役に立たなくて、藤蔵が如才なく立ち回る所があったと記憶してます。
他にも折れた帆を皆で衣服を提供して作るのですが、猿之助さんだけ提供してないとか、
沢庵を愛之助さんが隠し持ってて、でも皆わけないとか、登場人物の性格をあらわすエピソドが無くなってたのは残念。
光太夫の責任をみなが責めた台詞もあったような。

ただカットした分、スッキリと見易くもなっており、半沢で興味を持った人にはとても勧めやすくもある仕上がりです。

2020.10月の雑記(10/16の配信)

紀尾井町夜話特別編「紀尾井町家話 第十五夜」
2020/10/16(金)20:00~

「ニコニコ美術館」
2020/10/16(金) 19:00~

配信、重なった。しかもこの日は芝居。
アーカイブがあって良かった…。

「獣道一直線!!!」も10/24にwowowで配信。何となくチケット取らなかったので、配信があるのは有難い…と思ったら旅行中でした。
「銀河鉄道の夜」の楽も予定あるので無理と思ったら、アーカイブ延長してたとは。知らなかった。情報収集を怠るといかんですね。

「浦島さん」もまだ見てないし、来週から猿之助さんの舞踊の配信(10/19~25)もある。忘れないようにしないと。

【配信】音楽劇『Lost Memory Theatre』

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【配信】音楽劇『Lost Memory Theatre』
KAAT神奈川芸術劇場

原案・音楽:三宅純
構成・演出:白井晃

テキスト:谷賢一
振付:森山開次

出演:山本耕史、美波、森山開次、白井晃、江波杏子
歌手:Lisa Papineau 、勝沼恭子

2014年8月に上演された音楽劇「Lost Memory Theatre」。
何とKAATさんが無料配信してくれました。(9/30まで。公開終了)

白井さん演出、山本さん主演で、当然見に行く予定でしたが、体調を崩し、KAATが自宅から遠い事もあり諦め。
平日、仕事終わった後に間に合わないか、画策した思い出があります。(10分くらい遅れちゃうのですよね)

山本さんがトーク番組に出た時に映像がちらりと映った事もあり、その美しさにとても見たかった舞台でした。

音楽家・三宅純さんのアルバムを舞台化するという試み。
三宅純さんの音楽は、白井さんの舞台が好きな方にはお馴染みですよね。
観念的というか、寓話のような舞台です。
でも訳が分からないけど、理屈抜きでとにかく美しいし惹かれます。

劇場に記憶が流れていく。
劇場のスポットライトのあたらぬ闇、そこに吸い込まれていくよう。
でもそこは奈落ではなく、きらきらした光のような空間。

芝居、歌、ダンスが入り交じり、夢のような世界が繰り広げられます。

配信で強く感じたのは、台詞のある俳優さんたちの「声」。
台詞を担当するのは、迷い込んだ男(山本耕史)、少女(美波)、貴婦人(江波杏子)の三人がほとんどなのですが、みなさん声が良くて、しかもそれぞれ質が違う。音楽的な喋りなのです。
役者の声というのは、ひとつの楽器なのですね。

何度か舞台で拝見している美波さんですが、この舞台が断トツに美しい。
耕史さんの佇まい、歌、全てが素敵。

江波さんのお姿を見られたのも貴重でした。

ミュージカル回想録「HUNDRED DAYS」配信

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3/7に見に行く予定でしたが、周知の通り公演中止に。
だが3/8にライブ配信決定!

事前に会員登録も済ませ、パソコンの前でスタンバイ。
ブラウザはclomo、ヘッドフォンで聞くのが良いみたい。
音も画質もすごく良い。カメラの切り替えもタイミング良い、

実際の舞台を見られなかったので、詳しい感想はかけないのですが、花代さんの歌が凄い迫力。
不安定に揺れる心が画面からも伝わる。

そしてそれを受け止める藤岡くんの穏やかで素敵な歌声。

歌のうまい2人だと、ここまで迫力のある舞台になるのですね。

だがラスト近くで画面が止まることが増え、ラスト一曲は完全にアウト。
ようやく藤岡くんの挨拶(英語だった)で復活。しかしすぐにまたフリーズ。

最後が見られず消化不良で終わってしまった。
これも多くの人が見たという証かもと自分を慰めた。

曲がとにかく格好良かったので、再演希望で。

でも公演中止が相次ぐ今、すごく嬉しい企画でした。
ありがとうございました。

 

『リーマン・トリロジー』

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National Theater  Live 『リーマン・トリロジー』

演出:サム・メンデス  作:ステファノ・マッシーニ
出演:アダム・ゴドリー、サイモン・ラッセル・ビール、ベン・マイルズ

米国に移住した、ドイツ系ユダヤ移民のリーマン兄弟、その3世代に渡る物語。
2008年のリーマンシヨックまでを描く。

18:45~22:35の長丁場。
平日の夜に見に行くにはヘビーすぎて見送ろうと思ったが、面白そうだし、評判も良いし、友人も誉めてるし、で上映最終日にチケット確保。
早めに取って良かったです。気が付いたらチケットは売り切れてた。

出演俳優はたった3人。
美しいセット、シンブルかつ綺麗なピアノの音の中、3人の俳優が詩のように台詞を紡いでいく。

見に来て良かったです。

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新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』ディレイビューイング 前編

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新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』
ディレイビューイング 前編

序幕 青き衣の者、金色の野に立つ
二幕目 悪魔の法の復活
三幕目 白き魔女、血の道を征く

演舞場上演時は夜の部しか見られなかったので、ようやく昼の部を見られて嬉しい。(順番逆だけど)
王蟲の中車さんの声も聞けた。

途中20分の休憩有り。

耳馴染みのあるあの音楽(邦楽に格好良くアレンジ)、完璧に世界観を再現した舞台美術。
冒頭から強く引き込まれる。

舞台美術をはじめ、世界観の再現が凄い。
なるべく歌舞伎の手法で表現しようとするのも好印象。
(それが全て成功しているというのはまた別問題)

幕開けすぐ、風の谷の場面が、完全に筋の説明になっていて、退屈なのが一番の難点。

だがその後は見せ場の連続だ。

マニ族僧正の中村又五郎さんの熱演に釘付け。
後編の歌六さんもだが、ペテラン陣の芝居が、この物語に奥行きと説得力を持たしている。
そして右近くん、上手いし溌剌。

あの膨大なストーリーを纏め上げるのは本当に大変だったと思う。

せっかく作り上げたこの芝居、今後はどうなるのだろうか。
再演するのか、見せ場だけを残していくのか。

新宿、満員でした。

過去の『天保十二年のシェイクスピア』【追記】

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久し振りにいのうえひでのり演出版『天保十二年のシェイクスピア』のDVDを見てます。
上演は2002年、なんと18年前。自分も年を取るわけだ。

三世次は上川隆也さん。上手いわ…。
ラストのカタルシスが凄い。
森塚さんとじゅんさんのコンビも必見。

王次(阿部サダヲ)と蝮の九郎治(池田成志)の場面で、「後の捨之介と贋鉄斎…」と突っ込みたくなった。

2002年版は岡崎司さんの音楽が最高。
長年の新感線ファンですが、2000~2006年くらいの岡崎さんの楽曲は、冴えわたっていると思います。

「無常の歌」もですが「三世次のラプソティ」が絶品。

DVDのいのうえさんのインタビューを聞いたら、「専用劇場で上演したい」みたいな発言があり、ちょっと鳥肌たちました。

2005年の蜷川さん版も複数回見てます。
こちらはよりアングラ的というか、猥雑で面白かったです。

ただ岡崎さんの音楽を聞きすぎて(CDも持っています)、(良い悪いではなく)どうしても別の音楽に馴染めず。
音楽の力って想像以上に強い。

2005年版はBLOGに感想が残っていたので、参考にリンクを貼っておきます。

『天保十二年のシェイクスピア』観劇(2005年09月25日)

『天保十二年のシェイクスピア』ちょっと余談(2005年09月25日)

『天保十二年のシェイクスピア』その1(2005年10月11日)

『天保十二年のシェイクスピア』その2(2005年10月19日)

 

【追記】2010年に椿組で上演したVerも見てた!花園神社のテント芝居。最後はテントの後ろあけて、三世次が追われて行く。
小劇場ならではの、パワーで面白かった!

椿版『天保十ニ年のシェイクスピア』


2005年の自分の天保の感想を見ていたら、「天保という年に何があったか」という記事を書いていた。
博多座で玉三郎さんと澤瀉チームで『三人吉三巴白浪』が上演された事もあり、この時代への関心が高くなっていたようだ。

この過去記事だけ自分の復習を兼ねて転載します。

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猿之助スーパー歌舞伎の楽しみ

Img_20191011_072452 VHSビデオ「猿之助スーパー歌舞伎の楽しみ 」

ビデオを持っていたのですが、デッキが壊れ長年見ていなくて。
ようやくDVDに変換してみることが出来ました。

市販のものなので内容は既出と思いますが。

プロローグ
対談(市川猿之助・梅原猛)
オグリハイライト
対談(市川猿之助・梅原猛)
ヤマトタケルハイライト

興奮したのは、「ヤマトタケル」の初期の映像が見られた事。
帝:實川延若、皇后:市川門之助(7代目)、倭姫:澤村宗十郎(9代目)などなど。

七代目門之助さん、迫力がある。
当時は児太郎さんが兄橘姫弟橘姫と二役だった
楽しみだった段四郎さんヤイラムはあまり映らず。
信二郎さんの熊襲弟、国芳の浮世絵から抜け出してきたよう。
右近さんのヘタルベが可愛い。

DVDになっているのは1995年のものなので、ホント貴重。
演出等、今見ても格好良い。
タケルの赤とタケヒコの青がとても綺麗。

オグリについては、映像みて色々と甦って来た。

鏡を使った演出の格好良さ、笑也さんの超絶可愛らしさなどなど。
段四郎さんの台詞の上手さよ!

判官が暴れ馬を乗りこなす場面も、そうそう昔はこうだった!凄かった!と思い出す。

ラストの踊りは圧倒的に三代目版が良い。
リストバンドを振るのは楽しかったけど、セカンドのラストは衣装とか下世話すぎて…。

ワンピースの時はおもちゃ箱をひっくり返したような、雑多な部分が魅力的だったけれど、オグリではどうなのだろう。
セカンド版オグリは特に二幕が単にアクションを見せるためだけの幕になっているのが残念。(宙乗りもちょっとがっがり感が)

判官の女性遍歴のカット等、脚本の変更点は時代に合わせてよいと思う。
何より小栗党の若手たちの頑張りが気持ちよかった。それぞれ個性的で、特に福之助くんの四郎がお気に入り。

なんといっても心に残ったのは、新悟くんの照手姫。とてもとても良かった。

『髑髏城の七人 Season花』ゲキ×シネ版 感想 その4

05_04 先日横浜まで行って観てきました。朝11:20開始はなかなか厳しかったですが、映画館満員でした。早めにチケット取っておいて良かったです。

この映画館はカフェが併設されているのですね。最近の映画館、持込み禁止なのにコーヒーが美味しくないのが不満なので、カフェの方でコーヒー購入。助かりました。

同じ映像なのに、毎回思い入れる場面が変わるのが、自分でも面白い。
今回は蘭と太夫の関係性に惹きつけられた。

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松竹ブロードウェイシネマ「She Loves Me」

05_02 

松竹ブロードウェイシネマ。日本に居ながらBWミュージカルが楽しめる良企画。
上映最終日に滑り込みで鑑賞。なのですでに上映は終わってしまいましたが、観に行って良かったです。

ストーリー
「She Loves Me」の主人公は共に香水店で働くアマリアとジョージ。犬猿の仲にあるふたりは3、仕事中もことあるごとに衝突を繰り返し、お互いに折れる様子がない。ところが、ふたりがそれぞれ好意を寄せている匿名の文通相手が、実はお互い同士だったなんて!ついに恋しい文通相手の正体を知ったふたりは、めでたく恋を成就させることができるのだろうか……?

「She Loves Me」、タイトルは知っていたが、見るのははじめて。
今回上映されているのは、2016年に上演されたリバイバル版。トニー賞の8部門にノミネート、リバイバル賞と受賞。

クラシカルな名作だが、洒落てて素敵。
特に大きな事件が起きる訳ではないが、登場人物がみな魅力的で、演じている役者陣も上手いから、とにかく見てて楽しい。

匿名の文通相手にほのかな恋心を抱くというが、実は職場での喧嘩相手という、ベタベタな展開。
カフェで本の上にバラを置いて待ち合わせと、非常に古典的な手法。

でもこの2人の恋がどうなるのか、見ている方も凄く若い気持ちになってドキドキ。
舞台になっている香水店のセットも素敵。

楽曲も聞いていてとても気持ち良い。
映画だから拍手出来ないのがもどかしい!

女性陣が実に魅力的。
ヒロイン・アマリア役の方の歌声が綺麗で惚れ惚れ。

アマリアと共に働く金髪のセクシーな同僚・イローナがまた可愛らしい。
金髪=ちょっとおバカな古典的イメージそのままの彼女が、最後に図書館で知り合った彼とのデートに行くのに、本を抱えて眼鏡をかけて微笑むのがキュート。

とても上質なミュージカルだった。松竹ブロードウェイシネマ、次の作品もまた見よう。

2020年11月
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