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『アナスタシア』その1

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『ミュージカル アナスタシア』
東急シアターオーブ

劇作・脚本 テレンス・マクナリー
音楽 ステファン・フラハティ
作詞 リン・アレンス
振付 ペギー・ヒッキー
演出 ダルコ・トレスニャク

21日マチネ

アーニャ:葵わかな
ディミトリ:内海啓貴
グレブ:山本耕史
ヴラド:石川 禅
リリー:マルシア
マリア皇太后:麻実れい

22日マチネ

アーニャ:葵わかな
ディミトリ:内海啓貴
グレブ:山本耕史
ヴラド:石川 禅
リリー:堀内敬子
マリア皇太后:麻実れい

舞台は20世紀初頭、帝政末期のロシア、サンクトペテルブルク。ロシア帝国皇帝ニコライ2世の末娘として生まれたアナスタシアは、パリへ移り住み離ればなれになってしまった祖母マリア皇太后から貰ったオルゴールを宝物に、家族と幸せに暮らしていたが、突如ボルシェビキ(後のソ連共産党)の攻撃を受け、一家は滅びてしまう。しかし、街中ではアナスタシアの生存を噂する声がまことしやかに広がっていた。

パリに住むマリア皇太后は、アナスタシアを探すため多額の賞金を懸ける。それを聞いた二人の詐欺師ディミトリとヴラドは、アナスタシアによく似た少女アーニャを利用し、賞金をだまし取ろうと企て、アーニャと三人でマリア皇太后の住むパリへと旅立つ。記憶喪失だったアーニャは次第に昔の記憶を取り戻してゆく…

同じ頃、ロシア政府はボルシェビキの将官グレブにアナスタシアの暗殺命令を下す。マリア皇太后に仕えるリリーの協力を得て、ついにアーニャはマリア皇太后と会う機会を得るが、グレブがアーニャを見つけ出し…―。

アナスタシア、21日マチネ、22日マチネと見てきました。
2回公演中止に当たり、この二日間だけの観劇。リリー以外は同じキャストでした。
でもこご時世、見られただけでもホント有難い…。

シアターオーブは厳戒態勢。
11階入り口でサーモグラフィーで体温チェック 上がってチケットをもぎった後で両手をしっかりアルコール消毒。場内でも(一階しか判りませんが)9割以上がマスク姿。手洗いも時間をかけて皆さんしっかりしてました。(正直劇場より、休日の電車や駅の方が余程怖かった。)

 

このミュージカル、まず登場人物のバランスが良い。関係性が綺麗に纏まっている。
アーニャとディミトリという中心になる若い2人。この若い俳優さんを周囲のベテランが支えるという理想的な図式。

若い2人のキャラクターが素晴らしい。
記憶を失った皇女かもしれない少女と、貧しい中で育った詐欺師の青年。
なのに2人とも明るくて前向き。喧嘩ばかりの彼らの出会いが、やがて彼らの心も運命も変えていく。

アーニャとディミトリについては、それぞれののソロ曲も良いし、舞台を通して見せ場も多い。
若いミュージカル俳優さんだったら、せひ演じてみたいと思うのではないか。

2人だけではなく、他の役のキャラクターも魅力的で、それぞれ見せ場がある。演じる役者陣も適材適所。
そして演出が良い。自分は映像を使った演出は苦手だったが、アナスタシアは映像という違和感がなく、場面の絵がとても美しい。

芝居の進行、組み立て方も上手い。
オープニングにまず惹きつけられる。

雪の降るロシア。白の舞台に白の衣装。麻実れいさん演じるマリア皇太后と小さいアナスタシア。
麻実さんの威厳と美しさ。綺麗で儚いロマノフ王朝。

しかし場面は一転、貴族たちは襲撃される。白から赤へ。革命。
中央に軍服姿のボルシェビキの将官グレブ。

この場面の転換と巧みさ。白から赤への色の使い方。
自分はグレブは山本耕史くんしか見てないのだが、オープニングで中心になっている麻実さん→耕史くんが、その舞台に居るだけで背景をきちんと伝えてくれる。一気に芝居の世界に引き込まれる。

そしていよいよ物語がはじまる。

詐欺師のディミトリは、ウラドとともに、アーニャを皇女に仕立てようとするのだが、アーニャとディミトリのカップルがとにかく可愛くて仕方無い。
ウラドのキャラクターも良い。ずるい大人なのだが、ディミトリが段々とアーニャに惹かれているのを察し、さりげなく忠告していく。
皇女になる為のレッスンの場面は、まるでマイフェアレディのよう。(最後踊るし)

マイフェアレディに限らす、色々なミュージカルの要素をちょと思い出すのも楽しい。

ディミトリの扮装は、何だか成長したガブローシュのようだ。

サクトロベルグから列車に乗ってパリへ。
舞台セットと映像が見事にマッチした演出。追われながらも逞しく旅を続ける三人。
一幕終わり、パリが目の前に迫り、歌うアーニャは感動的だ。

彼らを追うグレブ。
単なる敵役では無いこの役がまた面白い。

父親と国と職務。アーニャへの複雑な想い。
凄く多面的な役であるが、抑制された芝居が多く、演じるのは難しそう。
もともと好きな役者さんではあるが、改めて演技力の高さに感心した。

アーニャを挟んだ、ディミトリとグレブの関係も、あわせ鏡のようで面白い。

ディミトリは子供の頃、華やかなパレードで皇女の姿を見た。
グレブは引き立てせれている王室一家を見た。
処刑のあとの静寂をよく覚えているというセリフが辛い。

グレブの苦悩が見える分、若い2人のまっすぐな思いが引き立つ。

長くなったので2つに分けます。

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