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てがみ座『燦々』

San

てがみ座第16回公演 『燦々』
東京芸術劇場シアターウエスト 前方センターより

脚本・演出 長田育恵/扇田拓也
出演 石村みか/箱田暁史/岸野健太(以上、てがみ座)
前田亜季/酒向芳/川口覚/速水映人
福本伸一(ラッパ屋)/野々村のん(青年座)
宇井晴雄/藤間爽子/中村シユン

楽しみにしていた、てがみ座「燦々」の再演。

葛飾北斎の娘お栄(応為)を描いた芝居で、初演は2016年で座・高円寺で上演。
大好きな芝居で再演を待ち望んでいました。

初演の頃と何が変わったって、自分自身ですね。浮世絵をよく見るようになったので、より深く楽しめました。

名前だけは何度も出た歌麿。丁度太田記念美術館の浮世絵講座で聞いていた。

歌麿が規制を何度も掻い潜り、絵を描き続けた事。
だが1804(文化元)年に豊臣秀吉の醍醐の花見を題材とした『太閤五女花見之図』が切っ掛けで、手鎖50日の刑に処せられた事。
歌麿の和印も、昨年何度か見ている。

舞台で語られている絵が、具体的に頭に浮かぶのは大きいし、自分も楽しい。

お栄は推定だが1801年くらいの生まれらしい。
北斎1760年生まれ、英泉は1791年生まれで、2人は31才差。
劇中で60才というセリフがあったので、大体1820年くらいの話になるのか。

初演の横幅の広い座・高円寺と違い、今回は手前に回り舞台を置き、高さを生かした舞台美術と演出。
薄布と竿の効果は、今回の方が優れていると思う。

全体には初演より刈り込まれているようで、すっきりした印象。
お栄と兄弟子・魚屋北渓の会話も短くなった?おみねに煮つけを教えて貰うエピソードがあったと思うのだが…。
(三美人の話は再演から?)
前半、お栄がいかに結婚をいい加減に考えていたか、至らない妻だったかが、初演のほうがよく出ていた。

英泉とお栄の交流も薄くなった印象。
渓斎英泉は申し訳ないが、前回の速水映人さんの方が好きだった。
着物の着こなし、所作、めちゃめちゃ粋だったし、声も良い。
後で梅沢武生劇団にいた役者さんと知り、大納得した。

速水映人さん、今回は引き続き霧里花魁と兄弟子の魚屋北渓。

霧里花魁と夕霧、お栄の場面、素晴しかった。周囲でも泣いている人がちらほら。
女の業を、思い知らさせれる場面。

前半のそば屋夫婦のエピソードも含め、本当に素晴らしい。

お栄と元夫とに、優しい結末を遺してあるのも良い。

再演版もめちゃめちゃ面白く、心の奥に優しく切ない想いを灯してくれる舞台だった。

応為の作と確認されている絵は僅か。
晩年の北斎の肉筆画は、かなり応為の手が入っているという説もある。

数日前に鎌倉で見た北斎の、迫力のある肉筆画を思い出した。

余談ですが、広重大好きな自分だが、『木曽街道六十九次』の英泉パートはかなり好きです。

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