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『天保十二年のシェイクスピア』【追記有り】

Tenpo02

彩絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』
日生劇場 一階後方

作 井上ひさし
演出 藤田俊太郎
音楽 宮川彬良
出演 高橋一生/浦井健治/唯月ふうか/辻萬長
樹里咲穂/土井ケイト/阿部裕/玉置孝匡
章平/木内健人/熊谷彩春/梅沢昌代/木場勝己 他

2/9ソワレ観劇。
幕が開いたばかりだからかもしれないが、全体的に物足りなさが残った。

以下、ネタバレ有り。

 

蜷川組の役者を揃え、アングラかつシェイクスピアをとことん魅せた2005年蜷川版。
ロックと爆発するような小劇場のパワーで魅せた2002年いのうえひでのり版。

上記に比べると、今回の東宝版はややパンチ不足。
特に一幕前半が弱い。エロがあっても、何だかマイルド。

とはいえ今回唯月ふうかさんが素晴らしいので、お光再登場から一気に盛り上がる。
賭場に乗り込む場面、着物がお端折りの無い男性の着るもののようで格好良い。男装という事か?
(蜷川さん版の篠原さんも男装だった気がする。記憶違いだったら済みません)

改めて過去2本は上手い役者さんを揃えていたと痛感。
今回は木場さんの上手さが際立っている。

きじるしの王次の浦井くん、恋バカっぷりはさすがだし、アクションも軽々こなす。
To be or not to beの翻訳をちゃんと語るのも良い。(藤原王次は有り。サダオ王次は無し)
ただ「きじるし」と名付けられている人物には見えないのは、今回の芝居の方向性なのだろうか。
過去2人が登場シーンの狂いっぷりのインパクトが凄かったので、どうしても思い起こされてしまった。

肝心の高橋一生くん。
声のトーン、台詞の抑揚、何故こんなに上川さんに似せているのか。
本人の演技プランか演出の指示なのかわからないが、存在感も凄いし、上手いのだけど、良い印象が持てなかった。

アンサンブルさんの歌が良い。コーラスが綺麗。

宮川さんの音楽も楽しい。
1曲目「もしも」はちょっと蜷川さん版を思い出せる。演出もだが、良い意味で蜷川さん版のリスペクトがあるのが嬉しい。

佐吉と浮舟太夫のサイドストーリーが、とても良かった。

舞台美術が綺麗。季節感もあり、また高さのあるセットは迫力がある。

過去の天保はリピート観劇したが、確かに一回目の観劇は物足りなさが残った事を考えると(2回目以降は面白くて夢中になった。)、今後の盛り上がりに期待。

改めて『天保十二年のシェイクスピア』というのは、良い脚本だと感じた。
でもシェイクスピア全作品がどこに隠されているかの解き明かしは、かなり難しい。(主要なものしか判らん…)

【書き忘れた事を追記】

よりミュージカルっぽさを目指したと思われる今回の東宝版だが、芝居面では圧倒的に木場さんの存在感が際立つ。
上手さもだけど、戯曲の世界観を存在だけで見せてくれるのだよね。

とはいえ『Take me out 2018』 で注目した章平さん、『宝塚Boys』が良かった木内健人さん等、若手陣が頑張っているのをみるのは嬉しい。
特に幕兵衛は前任2人が上手いので大変だと思う。体格に恵まれているのが大きな利点だが、刀に重さが欲しい所。

ラスト鏡の場面。
舞台全面鏡にしたのは、いのうえ版と同じ。
蜷川版は確か姿見だけだったと思う。いのうえ版から年数がたっていない事もあり、同じ演出は避けたのだろうが、効果を考えると、絶対全面鏡のほうが良い。
舞台の魅せ方は、所々いのうえ版を思い起こさせる。

ただ前述の通り、三世次の台詞まわしが上川さんそっくりなのは何だかなぁ。

一回のみの観劇なので、音楽を覚えられないのが心残り。

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