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『蝙蝠の安さん』

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Chaplin KABUKI NIGHT 『蝙蝠の安さん』
国立劇場

チャールズ・チャップリン生誕130年
チャールズ・チャップリン=原作『街の灯』より
脚色  木村錦花
演出  和田文雄

今年も様々な新作歌舞伎で賑わいましたが、年の瀬に心暖まる素敵な作品に出合えました。

チャップリンの名作映画「街の灯」がベース。正確には新作ではなく1931年が初演。
幸四郎さんが88年振りに上演に漕ぎ付けました。

幸四郎さん演じる安さんが、駄目男だけどキュートで魅力的。
彼が恋す盲目のお花は新悟さん。不幸な境遇でも必死に生きる姿が美しく大好演。オグリの照手姫も良かったし、新悟さん、躍進の令和元年です。
大店の主人新兵衛は猿弥さん。楽しく酔っぱらい、安さんとの息の合ったやり取りがおかしい。

駕篭で去る音を聞いて、お花が安さんをお金持ちと勘違いしたり、泥棒との丁々発止はだんまりだったり、歌舞伎へのアレンジが実にうまい。
どこまでが初演の時のものか判らないのだが、芝居の創りが本当に素晴らしい。

何より最後の場面の舞台の絵の美しさ!
秋の場面、銀杏や紅葉の色づく中、店先の色とりどりの菊。
その色のある世界に立つ、光を取り戻したお花と、それを見守る安さんの光景の素敵だったこと!

本当に良い芝居を見せて貰った。幸四郎さん他、この芝居に関わった方々、ありがとうございます。素敵な時間を過ごしました。

終演後は男性客も含め、目頭をおさえている人が自分の周囲にも多数いた。
また上演して欲しい芝居だった。

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