« 「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」 | トップページ | 『恐るべき子供たち』 »

『ハムレット』

05_08 『ハムレット』
 シアターコクーン 1階席

 作 ウィリアム・シェイクスピア
 翻訳 河合祥一郎
 演出 サイモン・ゴドウィン
 美術・衣裳 スートラ・ギルモア
 出演 岡田将生 / 黒木華 / 青柳翔 / 村上虹郎 / 竪山隼太 / 玉置孝匡 / 冨岡弘 / 町田マリー / 薄平広樹 / 内田靖子 / 永島敬三 / 穴田有里 / 遠山悠介 / 渡辺隼斗 / 秋本奈緒美 / 福井貴一 / 山崎一 / 松雪泰子

岡田将生くん主演の「ハムレット」を観劇。非常に風変りなハムレットという印象でした。

真ん中の通路より一列後ろの席だったなので、客席降りする役者さんが目の前。
岡田将生くん、顔が綺麗すぎてうっとり。整った顔の説得力凄い。

その岡田ハムレットの造形が面白い。悲劇の王子というより、精神的に病んでる王子。父の死の真相が判ってからは、自ら進んで道化師を演じているよう。
従来のハムレットだと狂人を装っているのだけど、本質的に狂っている部分が、父の亡霊によって表層に出てきたというか。

なので逆に叔父のクローディアスが、立派な統治者にみえるし、亡霊の父は暴君のようにもみえる。
殺害にもやむを得ない理由があったのでは?
一幕終わりがクローディアスの懺悔で、ハムレットが剣を振り上げた場面でだっただけに、その印象が強い。

ガートルードも少女のような風貌で、運命に流される女性に見えるし、むしろハムレットと精神的に近親相姦的な匂いがする。
ポローニアスは絵に書いたような小物。

廻り舞台を多用。回る運命の中では、人間の思惑なんてちっぽなのかもしれない。

今回の演出の狙いなのかもしれないが、王家の物語なのにスケール感の無い「ハムレット」だった。
もちろん王位継承者としてはかなり失格の、狂った主人公の話としては面白かった。

そんなに「ハムレット」という芝居をたくさん見ている訳では無いが、過去見た芝居が色々蘇ったりもした。

思えばりゅーとぴあ能楽堂シリーズの「ハムレット」も、ずっと舞台に座りっぱなしという異色のハムレットだけど、今回のような違和感は感じなかったな。

劇場は中二階も二階も立ち見でびっしり。盛況で何より。

« 「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」 | トップページ | 『恐るべき子供たち』 »

芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」 | トップページ | 『恐るべき子供たち』 »

リンク

無料ブログはココログ
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31