« 松本旅行に行ってきた | トップページ | スーパー歌舞伎『オグリ』上演 »

劇団☆新感線『偽義経冥界歌』

07

2019年劇団☆新感線39興行・春公演
いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』 まつもと市民芸術館

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
美術:二村周作  
照明:原田保  
衣装:竹田団吾  
音楽:岡崎司  
アクション監督:川原正嗣  
映像:上田大樹・大鹿奈穂
出演:生田斗真 りょう 中山優馬 藤原さくら 粟根まこと 山内圭哉  
早乙女友貴 右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋  
礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ  新谷真弓 村木仁  
川原正嗣 武田浩二 橋本じゅん 橋本さとし ほか

物語のモチーフは“奥州三代”と“義経黄金伝説”。源義経の、偽物説、影武者説といったドラマティックなエピソードをベースに、義経が実際に奥州に匿われていたという史実と奥州三代の盛衰の行方を絡めつつ物語は展開。主人公の偽義経を中心としながらも、まるで群像劇のような、それぞれの人間ドラマも堪能できる味わいの作品であり、新感線ならではの笑いたっぷり、殺陣、アクション満載の王道エンターテインメント。

2006年『メタルマクベス』以来のまつもと市民芸術館。
この劇場、どの席でも見やすく音響が良い。
『偽義経』は客席降りがめちゃめちゃ多く、通路目の前の席だったので、次々と役者が駆け抜けていく。非常に美味しかったです。

一番の感想としては、さとしさんが史上最高に格好良い。声の良さと高身長が生かされている。美声と身長、とても大事。
大阪、金沢と経てきての松本なので、芝居そのものの完成度が高ったので、とても見応えがありました。

以下、ネタバレ有。

かずきさん脚本のいのうえ歌舞伎としては、2014年「蒼の乱」以来の新作。
かずきさんの書く歴史上のifやサイドストーリー的な物語が好き、まして今回は源氏、奥州三代という事で凄く楽しみでした。

義経が秀衡に匿われていた点、奥州の黄金、藤原家代々のミイラなど、妾腹の国衡と正妻の息子である泰衡兄弟の確執等、上手く歴史上のエピソードを生かした筋立て。

歌うたいである静歌。静という字に歌を組合せた名前。
黄泉津という名前も、あの世とこの世のはざかいのよう。

死んでしまった牛若の身代わりとなった玄九郎国衡は、大奮闘の中壇ノ浦で平家を討ち滅ぼす。(壇ノ浦までかなり駆け足)

母と叔父の計略によって屠られた父・秀衡が、息子の元に霊となって現れるのはハムレットのよう。

壇ノ浦の舞台装置、何処か既視感。実際の山口県に似た風景があった気がする。

一幕の最後で奥州に戻った玄九郎も、やはり殺されてしまう。

休憩中にだから冥界歌なのかの気付く。語感といい素敵なタイトル。

二幕で玄九郎は現世にかえってくる
そして頼朝軍に蹂躙される奥州を見かねて、禁断というべきよみがえりが起きる。

秀衡だけでなく、藤原家代々のご先祖もよみがって、地獄の軍団として降臨。
地獄の軍団…懐かしい。
いやもうナルトかよ。穢土転生かよと、突っ込みたくなる。

よみがえり後の白メイク、さとしさん・斗真くんとも顔立ちがはっきりしているからとても似合う。

二幕はてんこ盛り過ぎるいのうえ歌舞伎。
後半は秀衡VS玄九郎にもう少し絞っても良い気が。

それでもクライマックスにむけて疾走していく物語に、胸が踊る。

主人公が消えていくラストは、ロストセブンを彷彿。
藤原さくらさんの歌声が、ずっと耳に残ってる。

キャストも適材適所、久し振りの新作で凄く力が入っていた。

何といってもさとしさんと黄泉津の方を演じたりょうさんが素晴らしかった。髑髏城の時も思ったけど、りょうさんは立ち姿がとても綺麗。体幹がしっかりしている。
そしてまさかのインディさん大活躍。

じゅんさんと新谷さんの平成版偽義経は松本で見納め。
寂しいが来年の令和版偽義経が楽しみでもある。

« 松本旅行に行ってきた | トップページ | スーパー歌舞伎『オグリ』上演 »

芝居・新感線関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 松本旅行に行ってきた | トップページ | スーパー歌舞伎『オグリ』上演 »

リンク

無料ブログはココログ
2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31