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『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』

『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』
東京芸術劇場プレイハウス 1階LB席より

音楽・詞・脚本 デイヴ・マロイ
訳詞・演出 小林香
出演 井上芳雄 生田絵梨花
小西遼生 霧矢大夢 原田薫 松原凛子
水田航生 はいだしょうこ 武田真治

めちゃくちゃ長いタイトルのミュージカル。噛まずに言えるのか?

何も考えずにチケット取り、当日公式サイトを見て、慌てて人間関係を予習。
客席に着いたら、すでにアンサンブルさんがお客さん煽ってて、周囲の人もノリノリで、当初「こういうミュージカル???」と及び腰になったが、結果めちゃめちゃ面白かったです。

コメットシートという席があるのは知っていたけど、舞台上ではなく、オケピのように舞台の中に客席を作っていたとは。芳雄くんはじめ役者さん、コメットシートのお客さんと絡む絡む。
日本人は基本シャイなので、難しい形式だとも思ったが、全然そんな事なく、みなさん楽しそう。普通席の自分もどんどん楽しくなっていた。

芳雄くんはじめ、役者さんみなさん凄い。

オフBWではレストランを改造して、このミュージカルを上演したとか。
お洒落して、お酒飲みながら、一緒に舞台を盛り上げたら、さぞ素敵な時間となるでしょう。

【ストーリー】

19世紀初頭、モスクワ。貴族の私生児として生まれたピエールは、莫大な財産を相続したが愛のない結婚をし、その人生にどこか虚しさを抱えながら、酒と思索に耽る毎日を送っていた。ピエールと親交のある、若く美しい伯爵令嬢ナターシャは、婚約者のアンドレイが戦争に従軍し寂しさを募らせていた。そんなある日、美しく魅力的な男アナトールと出会ったナターシャ。その誘惑に抗えず遂には駆落ちを計画する。だがそれは失敗に終わり、アンドレイとの婚約も解消されてしまう。

一方、ピエールは妻エレンの不倫を知り、不倫相手のドロホフに決闘を申し込む。かろうじて勝利するものの、意味の無い命を賭けた闘いに、ますます鬱屈した気持ちを募らせていく。

虚しく生きる男と全てを失った少女、2人の運命はやがて重なり―。(公式サイトより)

トルストイの「戦争と平和」の、一部を原案にしたミュージカル。全編歌で紡ぐ、Sung-Through Musical。

ストーリーは案外とシンプル。
登場人物の名前も、(事前に予習した事もあり)覚えやすく安心。
ロシアというと、かつて蜷川さん演出で上演された「コースト・オブ・ユートピア」がありますが、名前が全然覚えられず大苦戦しながら観劇したトラウマが。

一幕はナターシャが中心。
生田絵梨花さんが可愛くて無鉄砲な少女を好演。
彼女は枠に囚われる事を嫌がっているのかな。その前提で無謀とも思える恋をし、駆け落ちまでしようとしたのだろうが、婚約者との関係含め少し判りにくい。

芳雄くんは本編に絡まない場面でも、舞台には滞在。ちょっとおたくっぽい風貌で、くるくるヘアで丸眼鏡。オケの人と絡んだり、仕草が何だか可愛いらしい。

ピエールは莫大な財産を持ちながら妻とは所謂仮面夫婦。海外版の映像を見ると、ピエールのビジュアルがいまひとつなので、その方がまぁ妻が格好良い愛人作るのには判りやすいのか。

でもその分芳雄ピエールは芝居で魅せる。
一幕後半から俄然ピエールの物語になってくる。

芳雄くん、この特殊な構成の舞台を、主役としてしっかり引っ張っていた。彼がミュージカル界で、絶大な人気と地位を築いているのに、とても納得させられる舞台。

客席いじりも多々ありましたが、何といっても新たな恋人を客席の男性から選ぶ場面。
「マスク取ればイケメンよ」との台詞に、マスク取って答えた男性。客席拍手喝采。ホントにお客さんだったのね。このくらい積極的に参加すると楽しいですね。

武田真治さんは二役。ボルコンスキー老公爵、最初誰だか判らなかった。相変わらずカメレオン俳優です。

ナターシャが駆け落ちする美青年アナトールは小西くん。もう観客全てが納得のビジュアル。ドロホフの水田くんもセクシー。何と正しい美男子の使い方。

今回音楽がとても難解な印象。歌が少々厳しいキャストもいた。日本語訳も大変そうで、実は歌詞も余り聞き取れなかったのですが、格好良い曲揃いで楽しかった。
もし再演があるなら、海外版のCDを聞きこんで観劇に備えたい。

結局良い舞台なら、予習が必要とか、歌詞が聞き取れないとか関係なく、惹きつけられるのですよね。
そして色々調べたくなり、次の観劇に備えるという。

最後のピエールの歌は圧巻。
これから新しい物語が開けていくようで、清々しい気持ちになれる。

アンサンブルさん、美しい照明等、素敵な舞台だった。
再演、あると良いな。

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