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『蜜柑とユウウツ』

グループる・ばる
『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』
東京芸術劇場 シアターイースト

作:長田育恵
演出:マキノノゾミ
出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、小嶋尚樹、古屋隆太

てがみ座・長田育恵さんの脚本。芸術と女性が中心。
青年座で上演した『砂塵のニケ』 のような、胸を抉る鮮烈な作品では無いが、優しい風に吹かれるような、そんな芝居だった。

茨木のり子を描いた戯曲。
だがその一代記というより、彼女の残した気がかりをふわふわと辿って旅をするような感覚。

亡くなった彼女が住む家に、生きている者はある筈の遺稿を探す。
時計はある時間で止まっている。外には彼女の愛した大きな蜜柑の木。
3人の女性と美味しいコーヒーを煎れる一人の男性。

「生活の苦労を知らない」とものり子は言われるが、確かに反論は出来ない。
でも湧き上がる情熱のまま詩を綴っていくのり子。

私は茨木のり子さんの詩を全く知らなかったので、この機会に代表的なものを少しだけ読みました。
有名な「わたしが一番きれいだったとき」、これは女性なら心に突き刺さる詩だ。

旦那さんとの細やかな感情のやり取り。
その最愛の夫に早くに先立たれ、失意の日々。

一人の女性の人生の、とても素敵な日々を見せて頂いた。

舞台上にずっといる小林隆さん、旦那様も演じ、最後に蜜柑の木でもある事が明かされた。
彼の衣装が茶と緑なのでなるほどと思った。女優さん三人は生成りっぽい布。なかなか洒落ている。

茨木のり子さんの生前の自宅の写真を見たが、その雰囲気を上手く舞台美術が伝えている。

この日はアフタートークも有り。女優さん三人の私服が、華美ではなくさりげなくセンスの良い、三者三葉のお洋服で好印象。見習わなくては。

ところで長田さん脚本の応為を描いた「燦々」が凄く好きなのですが、てがみ座でも何でも良いので再演の予定は無いですかね…。

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