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『宝塚Boys 2018』

『宝塚Boys 2018』
東京芸術劇場 2018/8/6 8/11 観劇
 

原案:辻 則彦 「男たちの宝塚」(神戸新聞総合出版センター刊)より
作:中島 淳彦  演出:鈴木 裕美
 

[team SEA]
良知真次(上原金蔵)
藤岡正明(太田川剛)
上山竜治(竹内重雄)
木内健人(長谷川好弥)
百名ヒロキ(竹田幹夫)
石井一彰(山田浩二)
東山義久(星野丈治)
[team SEA&SKY]
愛華みれ(君原佳枝)
山西 惇(池田和也)

team SEA終わってしまいました。
楽を観劇し、抜け殻になりました。

戦後という時代に、夢を追って駆け抜けた男子部が愛しくて愛しくて。

初演から繰り返し上演を続けている『宝塚Boys』。
男子部の方々に取材して「男たちの宝塚」を世に出した作者の辻則彦さん、この題材を芝居にしようとした方々に心からお礼を言いたい。

そして初演のメンバー。初演が評判を呼んだからこその繰り返しの上演に繋がっている。

自分は初演のみ未見(DVDで見ました)、あとは全て劇場で見ています。

2018年版teamSEAは何だか重く心に響いてきた。
戦争を体験したということ。宝塚の稽古場でお稽古出来る嬉しさ、夢に向かっていく一途さ、そして何処にも行けない閉塞感、挫折。

2018年は皆でふざけたり、喧嘩したり、歌ったりの、何気ない場面ひとつひとつが好き。

二度目のキャストが多かったからか。

二度目のキャスト比較。

良知真次 竹内(2013)→上原
藤岡正明 竹内(2010)→太田川
上山竜治 竹田(2013)→竹内
石井一彰 竹田(2010)→山田
東山義久 星野(2010)→星野

星野は鉄板ですね。
芸名を披露する場面、芸名は毎回役者さんが考えるとのことだが、星野は2010年と一緒だった。そんな所も嬉しい。

しかし藤岡くん太田川の芸名、一番星金太郎のインパクトよ…。2010年はあまね響だったのに。
2010年太田川の浪花紅時雨も凄かったが。

2010年版の藤岡くん竹内と東山くん星野が大好きだったので、藤岡くん役替わりはちょっとショックだった。
でも太田川可愛いー。一幕早々、男子部出会いの場面で「戦争中はどこに?」の話になった時、きまり悪そうに後ろにいたり、歌下手の藤岡くんとかよく考えたら貴重。
美声歌ウマ完全封印なのは寂しいが、タイタニックで堪能しよう。

東山くん星野、あんなに嫌味なのに、何故か君原さんになつきまくってるのが可愛い。君原さんラブ度は東山くんが一番だと思う。
男子部を辞めようとする時に、「おばちゃん…」と言って嗚咽もらす所、毎回泣く。

二度目のキャストが良いのはもちろんだが、初参加の2人もとても良かった。
特に長谷川役、木内さん。上手いですね!切られ与三郎を演じるところも、堂に入ってた。

楽は一幕の馬の脚指導の場面で、馬が長谷川の扇子を客席に飛ばしてしまうというアクシデント。
「嫌いだー!」の絶叫、可愛かった。扇子が飛んだ数列後ろに座っていたので、客席に謝罪する馬も正面で見られた。

木内さん、レビューの時も泣きそうな顔で踊ってたのですが、カテコの挨拶で号泣。
2018年の再演を客席で見て、溺れる程泣いたとか。
長谷川の夢は叶わなかったけど、演じていた役者さんの夢は叶ったのですね。

そして隣で「×××出せ、涙も引っ込む」と喝を入れてた藤岡くんも、自分の番になったら泣くし。

男子部らしい挨拶でした。

泣くといえば、解散が決まった時、しっかり者の竹内が一番取り乱し、それを頼りないリーダーの上原が静かに諭すのが凄く好き。
床に突っ伏した上山さんの顔が凄い真っ赤なのが見えて、大丈夫なのか心配した。
良知くんの上原、ナチュラルな感じで素敵だった。

いつも以上にこちらも笑ったり泣いたりの、感情が揺さぶられまくる楽でした。

この舞台が素晴らしいのは最後笑顔で終わること。
夢破れる彼らと一緒に客席で大泣きするのだけど、夢のレビューで思いっきり拍手して、いつものように冗談を言いながら、和気藹々と稽古場を後にする彼らを見ると、何だかこちらの心も浄化されている気持ちになる。
さよなら皆さんの曲とともに、切ないけれど不思議と気持ちよく終幕をむかえる。

「悲劇喜劇」に戯曲が載ったので読みましたが(2007版がもと)、最後の男子部のわちゃわちゃの場面、台詞が無い!
初演時に加わったのですね。

男子部解散の時に星野が突然関西弁で話す場面も無い。関西出身の東山くんならではか。

再演を繰り返すこの芝居だが、池田さんと君原さんが今回はじめてキャストが変わった。
発表になった時は、teamSEAは相棒と科捜研の共演か!とちょっとおかしかった。

山西さん、滑舌の良さと声のよく通ることに改めて驚く。
最後に大階段を見つめる背中が印象的。

初演のDVDを見ると、ショーの振り付けがどんどん進化しているのがわかる。
2010年版は歌う部分を浦井くんと藤岡くんで担ってた。

ひとつだけ残念なこと。
前回E列センターで見たが、前の人の頭で舞台がかなり見えなかった。
芸劇の前方ってあんなに視界悪かったっけ?
楽も前方だったが、サイドブロックなので問題無かった。

自分が70歳になった時にも、この舞台が上演されているといいな。
若い俳優さんにきゃーきゃー言ってる女の子たちにまじって、大泣きするおばあちゃんになりたい。

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