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『髑髏城の七人 Season花』wowow放送版

2017/6/12に成仏した筈の花髑髏熱。
一年たって見事によみがえったよ。

花はキャスト間のバランスが良い。

捨天蘭が旧知の仲であるというのが、台詞で特に説明が無くても、そこに立っているだけで判るのが凄い。
蘭太夫の大人の恋愛、捨沙の恋になりそうな淡い思い。対照的な二組。

そして「救おうとした少女に、自分の心を救われた男の話」として綺麗にまとまってる。

以下、思いついた事。(とりあえず上げます。誤字脱字は後で直す)

改めて清野沙霧カワイイ。
アクション凄いし強気だけど、途中から捨之介に対して女の子になる所がカワイイ。

りょう太夫もカワイイ。
登場シーンは気風の良い姐さんなのに、蘭兵衛登場シーンのあと、乙女になる。
この場面は髪をおろしているのが綺麗。

捨之介のボディタッチ、ちゃんと映ってた。
沙霧の頭ぽんぽんも、蘭兵衛の肩とんっとするのも映ってた。

映像で見ると小栗くんの捨之介、沙霧を見る目も、蘭兵衛を見る目もとても優しい。
天魔王に対してだけ怖い。そして時々憐れむような視線。
天魔王が捨之介大っ嫌いな理由が判る気がする。

無界屋のセット、花は案外簡素だった。階段あるのに二階部分が生かせてないのがもったいない。
そのあたりもその後のシーズンで改善された。

その分花は彼岸花セットは超豪華。

無界屋の主なのに一度も無界屋のセットに立たない花蘭。
だからこそカーテンコールで無界屋蘭兵衛として挨拶する姿が心に残る。
あの折り目正しい挨拶、大好きだった。

荒野の捨天蘭対決。ここは満足度高い。

捨蘭アイコンタクト、捨蘭の動きがシンメトリーになっているのもきちんと映っている。
二幕の無界屋では天蘭がシンメトリーなのが切ない。

荒野の場面、花は上手から捨蘭が走ってくるのだが、その後は確か下手になっていた。
上手の方が違和感が無いと思うが、移動の関係で変えたのだろうか。

あにさと兵庫のやり取り。
下手で寛いでる捨沙と、上手の蘭太夫&無界の女たちの反応も毎回面白かった。

「助けてくれたのは蘭兵衛さんだよ」の太夫の場面。
兵庫が横であわあわしてるのがおかしいのだが映らず。

ぽっぽちゃんは捨之介をじっくり映している。
蘭兵衛の反応も面白し、日によって2人が色々リアクションを変えていたのが楽しかった。

その後の捨之介と蘭兵衛のやり取りは何度見ても良い。
「今度こそ間に合わせる」の真剣な表情。
「俺を信じろ」の時の表情が好きで、毎度「信じてやれよ」と内心突っ込みを入れてたものだ。

花の捨之介は過去や己れの哀しみを、ぐっと内に秘めて、それでも前を向いている強さが大好きだ。

太夫が蘭の花を渡す場面。
蘭兵衛は手を握っていない。太夫が包み込むように手を握っている。
鳥以降のシーズンと大きく違う。

この間沙霧が蘭兵衛をじっと見つめる姿は映らず。

カメラは全体的に引きの映像多め。
にも関わらず回転の効果は意外に伝わらない印象。

一幕終盤、立ち尽くす蘭兵衛の背景の走馬燈のように流れる無界屋。劇場で見た時感動したな。
見上げる蘭兵衛の視線の先にいる極楽太夫は、映像では判りにくい。

一幕最後の殺陣。
森家って自分は勝手に武闘派のイメージを持っていたので、ああいかにも森家の息子だなと感じた。

映像で見ると成河天と山本蘭の表情の変化がよく判る。
台詞に説得力があるし、上手く蘭兵衛の心の奥の一番弱い部分を抉っている。
此処は細かい演技力が伝わる映像が強い。

沙霧に立ち向かう時に、離れ際蘭兵衛を撫でる天は、撮影の時点ではまだ無かった。
映像に残って欲しかった芝居だ。

斬られる熊木衆の2人、こんなすごい芝居してたのか!

二幕の捨蘭対決。
映像だと判りにくいが、ここの天魔王が蘭兵衛しかみてない。

これは純然たる自分の好みだけど、鳥以降蘭兵衛の衣装がこの場面変わるのが慣れない。
無界屋襲撃ではじめて髑髏党の衣装になる方が、インパクトあると思うのだが。

自分が捨之介との関係が強い蘭兵衛の方が好きなので、花が夢見酒で汚れた白衣装のままの蘭兵衛なのは嬉しい。髪だけおろしてると、夜叉のよう。
捨之介の刀で一瞬揺らぐ蘭兵衛と、蘭兵衛へ向けた捨之介の表情が好きだが、容赦無く背後から捨之介を突く天魔王…。

この辺り映像でもきちんと収められてた。
大好きな場面だが、BGMが安っぽいなと思ってたら、何故か音量小さめだった。

無界屋襲撃は引き多め。

おにぎりを口にする天魔王は映ってない。
しかしこれ程無界の女の容姿を誉める言葉に違和感のある天魔王も珍しい。(女の側近のいない花天魔王…。)

蘭兵衛の刀折れた日は驚いた。
映像で見て、刀折れた日は、上手く立ち位置変えて後ろに下がったりしてたと再認識。
セットの陰から新しい刀を渡して貰う事は難しかったのか。

このアクシデントで初めて気が付いたが、無界の里の人間は誰も刀を持っていない。

蘭兵衛の「やるな、名は」はアップで見たかった。

贋鉄斎が天に対ては吐き捨てるような口調、蘭兵衛に対しては「蘭丸殿」なのも、かつての関係性がよく判る。短い台詞だが、この場面の古田さん上手い。

髑髏城へ乗り込む場面は、鳥以降は回転の工夫が色々されていて面白い。
花はまだ手さぐり感がある。もったいない。

全体的な演出は風がよく出来ている。

ただ走馬燈の回転は花と極だけ。極は回転エンテディングが無い分さらに回ったし。あの回転は効果抜群。

蘭兵衛最期の場面。

庇われた天の泣き笑いの表情が収録後、より大きくなっている。
何度も書いているが「所詮外道だ」の台詞は、捨之介に向かって言っている。
その台詞を受けてが、はじめて捨之介が蘭兵衛の視線から目を逸らす。
(一幕は目が合うと蘭兵衛から目を逸らしていた)
去り際、兵庫が横たわる蘭兵衛に一礼する。

これが映像に入っていないのは返す返すも残念。

百人斬り。贋鉄斎対談で古田さんばかりに目がいくという話になっていたが、それはどうなのよ…。
花は大好きだけど、百人斬りのローラースケートは要らないです。

百人斬りは月が一番格好良い。
霧丸のアクションが凄いので、捨之介よりに目がいくのだが、もともと沙霧が主役のようなものだし、月の話の作り方としても霧丸に目が行っても良いと思う。

捨天対決、映像で見ると改めて凄い!
鬼気迫るとは、この場面の捨之介の為にある言葉。

回転エンテディングのセットの配置。
色々な事情で変えたのだろうが、一発目の花の配置が一番綺麗。

メタルさんとエマさんのポーズが格好良い。
届かなかった天を見つめる天魔王と、この世では無いような彼岸花の中の蘭兵衛は何度見ても感動。
手を繋ぐ二郎衛門とおよしさんに、もう少しカメラ寄って欲しかった。

花鳥風月極と見続けてきて、さすがに髑髏城も飽きたかもと思ったが、花の映像で却って熱が上がった。

改めて花は大人の髑髏城だった。
花と鳥と続けて見ると、方向性が違いすぎて、今後新感線はどういう路線にいくのかと考えてしまう。

結局どんな舞台でも映像だとここ映して!が多くなるが、一年後にいつでも好きな場面をリピート出来る形となったのは本当に嬉しい。
ちなみに私は圧倒的に一幕荒野の捨天蘭対決をリピってます。

【追記】

はじめて回転劇場で花髑髏を見た時、「運命が回っている」なんて事を思った。
強く感じたのは、一幕で無界の里を抜け出した沙霧が走っている場面。
一幕走馬燈の後の走る蘭兵衛。

花で回転というと、この2人思い出す。

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