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『髑髏城の七人』 Season風 感想まとめ

劇団☆新感線 『髑髏城の七人』 Season風
IHIステージアラウンド東京 前方上手

作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演 松山ケンイチ / 向井理 / 田中麗奈 / 橋本じゅん / 山内圭哉 / 岸井ゆきの / 生瀬勝久 / 他

9/18、10/28、11/1、ライブビューイングと観劇した風髑髏。
見れば見るほど嵌っていった。

開幕当初は実は物足りなさも感じた。
花、鳥ときて、いい加減見ているこちらも髑髏城の七人という物語に飽きがきているのかとも思ったが、そんな事は無かった。

11/1が最後の観劇、席も一番後方でしたが、何だか物語世界にどっぷりと浸っていた。
一人二役設定の良さを改めて感じる髑髏城だった。
風も生きる力が感じられる結末なのが嬉しい。

以下、11/1の感想というより、風で自分が感じた事ざっくり感想。

冒頭、生瀬さんと山内さんが上手いのが大きい。
主役の松山さんも初参加の岸井さんものびのび演じている。
昔ながらに二郎衛門が捨たちと無界の里へ共に向かうのが良い。

兵庫が先頭に立って髑髏城へ捨之介救出に向かう理由。
二郎衛門が最後に捨之介を見逃す理由。

冒頭の交流を見せる事で説得力が生まれる。

はじまり方は、花・鳥・風の中で、一番風が好きかも。
花で見て感動した、回る客席ならでは無界屋への旅。
風で復活して良かった。

比べると花の方が長い距離を移動しているように感じる。
セットの配置は同じ筈なのに何故だ。

花で兵庫とふざけたり、捨之介が沙霧を抱え上げたりしたのが楽しかったな。

私は捨之介と蘭兵衛の関係性が好きなのですが、風の2人はまた違ってみえた。

風捨って気の良いお兄ちゃんで、色んな人とすぐ仲良くなりそうだけど、蘭兵衛に対しては一線を引いている。
古田捨もそうだった。「同じ顔」故の遠慮なのか。

一幕天魔王との対決場面、花と風を対比すると興味深い。

天を挟んで、捨と蘭の距離が近い花。(2人とも衣装の色が薄い)
天を挟んで、捨と蘭が上手と下手で距離を取っている風。(薄い色と濃い色と対照的な衣装)

改めて過去の髑髏を思い返しても、花の捨蘭の距離感って、めちゃめちゃ近かった。(でも絶対捨之介が救えない花蘭兵衛さん…)

蘭兵衛登場の背景の月、三態。

花 歪んだ月
鳥 まるい月
風 ひび割れた月

風の蘭兵衛は台詞にもある通り、一度壊れてしまったので、あの月の形なのか。
花は冒頭の敦盛を舞う天魔王らも同じ月が出ている。(敦盛は鳥・風も無し)

月髑髏はどんな形状になるのだろうか。

私は二幕の夢見酒のキスは余り思い入れは無いのだが、風の夢見酒は物語上の必然性もあり、良かったです。
一度目の口付けで蘭兵衛の体の力が完全に抜けてしまうのが哀れで…。
この人はまた壊れてしまった。
現実と夢の境い目がもう無くなってしまったようで。

向井蘭兵衛、開幕当初はどうしても殺陣のいまいちさに目がいってしまったけど、役の作り方は好きだったし、台詞も聞きやすい。
公演終盤、どんどん良くなっていたと思う。

一人二役かつ今回の蘭兵衛だと、闇堕ちするのも、天魔王を庇うのも違和感が無い。
太夫の銃弾を受けるのも、此処で何もかも終わりにしたかったのかと感じられた。
(何となく風太夫はその気持ちを汲んでる気がする)

蘭兵衛最期の場面、花は全てへの決着、鳥は恋の終わりかな。

思え返すと花蘭が一番相手のメンタル削ってる。
捨之介に「所詮外道だ」と言い放ち、静かに微笑んで「来い太夫」。
鳥肌がたったと同時に、本気で捨之介と太夫の精神状態が心配だった。

同じ台詞、同じシチエーションでも全然変わってくる。

前回の感想でも書いたが、風の兵庫と蘭兵衛の関係性が好き。
刀を預けるって、信頼している証拠ですよね。

風は山内さんの兵庫、そして荒武者隊が大好きです。

田中太夫、開幕当初は存在感が無い?と思ったが、こちらもどんどん良くなっていった。
彼女を表現する捨の台詞は、地獄を見たではなく、風では「涙の川を渡ってきた」。
細かい台詞の変更も面白い所。

11/1に見た時、一番目が釘付けになったが三五でした。
自分でも上手く説明できないけど、三五とても良かった。
極のキャストが発表されていない状況ですが、20年間見てきた三五や磯平と今日でお別れかもしれないと思ったら、切なくなってしまった。
 
狸が大活躍したり、日替わりネタがあったり、風髑髏はとても新感線らしかった。
楽、見に行きたかったな…。

風は衣装も好き。凝っていて、なおかつ舞台映えする。
捨之介と蘭兵衛の着物、柄が大きめなので身長のある2人によく似合う。

捨之介の着物、髑髏と沙羅双樹。沙羅双樹といえば平家物語を思い出す。
マツケン捨之介、本当に魅力的だった。
沙霧とのコンビ、大好きです。

捨之介と沙霧コンビ、全チームとてもとても愛おしい。

月は若手中心2チーム制という事で、花・鳥・風とは流れが変わると思うので(もちろん見に行きますよ)、とりあえず髑髏ロングランもひと段落。

花ではまだ手探り感があった演出も落ち着いたし、劇場の音響も驚く程良くなった。
(でも音楽はテーマ曲以外、いまひとつ。特に蘭兵衛の二幕「あの方は…」のBGM、全バージョン酷い)

3/30の花開幕から、鳥、風とついに此処まで来ました。
(風の劇場機構の不具合で一公演が中止になるという辛い事はあったが)
あれだけの公演数、スタッフ、劇場の方々はどれだけ大変な仕事をしているのだろう。
引き続き、月・極も頑張って欲しい。

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