« 『スーパー歌舞伎 ワンピース』4回目 | トップページ | 大丈夫なのか、ステージアラウンド »

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
世田谷パブリックシアター 一階後方

原作トム・ストッパード
演出小川絵梨子
出演生田斗真、菅田将暉、林遣都、半海一晃、安西慎太郎、田川隼嗣、林田航平、本多遼、章平、長友郁真、松澤一之、立石涼子、小野武彦

ロズギルを見るのは今回で5回目。

古田&生瀬版は90年代の上演なので記憶が薄い。多分3演全て見ている筈。
ロズギルの台詞が全て関西弁という、この組み合わせならではの試み。

冒頭のコインの場面から、2人の会話の間合い、テンポが絶妙で、とにかくロズギルのやり取りが面白かった事は記憶に残っている。

他に2015年に下北沢OFFOFFシアターで上演された、浅野雅博さん&石橋徹郎さん版も観てます。
浅野&石橋版は出演者は2人のみという、意外性に溢れた上演でした。

この芝居は『ハムレット』の中の登場人物2人のいわばスピンオフなのだが、今回の上演版で面白いのがハムレットの主要人物(クローディアスやガートルード等)の造形が、『ハムレット』を知っている人のイメージし易い人物像と離れていた事。

王夫婦は普通に臣下を気遣う中年夫婦。
悪女の典型のようなガードルードも、余りその面影が無い。
逆にハムレットは、不遜な切れやすい若者。

ロズギル視点で『ハムレット』という物語を見ると、こうなるのかという発見。

とにかくハムレットが嫌な奴なのだ。(褒めてます)
林遣都くん、夏に観た「子供の事情」と全く違う役。良い役者さんですね。

古田&生瀬版はイメージし易いハムレットの世界の中に、ぽんと異質な2人が放り込まれた感じ。
ハムレットは背が高い悲劇の人だった。(94年上演時は何と松重豊さん)

今回は離れたり交じり合ったりする並行世界という印象。

観客は今はハムレットの世界のどの辺りで、どういった結末を迎えるのか知っているのに、ロズギルは何が起こっているのか判らずに、ただ右往左往している。

若さを感じるロズギルだったから、運命に逆らえない2人の姿が悲しくもあり虚しくもある。
そして唐突に2人は物語世界から退場させられてしまう。

改めて凄く乾いた戯曲だな、と思った。
(ハムレットは湿った世界感なのに)

« 『スーパー歌舞伎 ワンピース』4回目 | トップページ | 大丈夫なのか、ステージアラウンド »

芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』:

« 『スーパー歌舞伎 ワンピース』4回目 | トップページ | 大丈夫なのか、ステージアラウンド »

リンク

無料ブログはココログ
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31