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『オーランドー』 2回目

『オーランドー』
新国立劇場 一階最後列

作:ヴァージニア・ウルフ
翻案・脚本:サラ・ルール
翻訳:小田島恒志/小田島則子
演出:白井晃
出演:
多部未華子/小芝風花/戸次重幸/池田鉄洋/野間口徹/小日向文世
演奏:
林正樹/鈴木広志/相川瞳

16世紀のイングランドに生を受けた少年貴族オーランドーは、エリザベス女王をはじめ、あらゆる女性を虜にする美貌の持ち主。しかし初めて恋に落ちたロシアの美姫サーシャには手ひどくフラれてしまう。傷心のオーランドーはトルコに渡る。その地で30歳を迎えた彼は、なんと一夜にして艶やかな女性に変身!
オーランドーは18世紀、19世紀と時を超えて生き続け、またもや運命の人に会い、それから、、、

KAATで観劇して、これは再観劇しなければと新国立劇場へ。
チケットが残っていなくて一階の最後列でしたが、再観劇して良かったです。

出演者6人+生演奏3人。
なのに非常に密度の濃い舞台。

何度見ても素敵な時間でした。

初見の時は一幕の面白さに惹かれたが、二度目の観劇では二幕が非常に興味深かった。

この世を謳歌する美少年が失恋を経て、女性に転生する。
多部未華子さん、この荒唐無稽な役に全く違和感が無い。

一幕終わり、女性に転生した際の、ロングヘアでシーツだけ纏った姿の美しさといったら!
流れる雲と空が映し出された背景へ、ゆっくりと歩きだすその後ろ姿は一枚の絵画のよう。

事前に何かのインタビューで、白井演出常連の山本耕史くんと多部さんが共演した時に、白井さんの演出をお勧めしたそうだが、本当に多部さんならではの芝居になった。(白井さんはその話を知らずに、多部さんにオファーしたとか)

多部さん、衣装を何着も着替えるが、どれもよく似合っている。(舞台の俳優さんはコスプレ力も重要)
二幕はオレンジのゴージャスなドレス、赤の細身のドレス、ピンクのワンピースだったかな?
時代の移り変わりを、衣装でもあらわしている。
特に赤のドレスが髪型も可愛くて素敵だった。

大層な装飾の本を、紐解いて読んでいるような感覚。
舞台装置も簡素、登場する役者さんも6人のみなのに、きらきらした世界が広がっていく。

小日向さんはじめ、男性陣は4人。
彼らは何役も兼ねる。

コロスのような役割の彼らの、紡ぐ台詞の声と音楽が実に心地よい。
白井さんの演出を見ると、音楽と芝居がいつも美しく融和している。

二幕で女性になったオーランドーは、女は不自由と言うが、女としての人生も謳歌していく。

一幕のオーランドーの恋の相手はロシアのお姫さま。
オーランドーは少年だが、演じている多部さんは女性。

オーランドーが男性だった時に求婚を迫った皇女は、実は男だったと今度は女性のオーランドーに迫る。
男性陣も男女が逆転する。

ジェンダーレスな世界だ。

結婚をしたいと願うオーランドーは、やがて運命の人に出会う。
一幕でオーランドーを寵愛したエリザベス女王役の小日向さんが、結婚相手も演じる。
この辺りも面白い。

オーランドーの結婚の解釈や、小日向さんがこの役を演じる意味。
二度の観劇で考えているが、いまだ自分の中で答えが出ない。

300年の時を経て、ずっと書けなかった詩を紡ぐ姿は、時も性別も超越して見えた。
見れば見る程、色々な事を思う芝居だった。

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