リンク

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 『怒りをこめてふり返れ』 | トップページ | 『子どもの事情』 »

『怪談 牡丹燈籠』 

オフィス コットーネプロデュース
『怪談 牡丹燈籠』 すみだパークスタジオ倉

原作:三遊亭円朝
脚本:フジノサツコ
演出:森新太郎
出演:柳下大  山本亨  西尾友樹  松本紀保  太田緑ロランス  青山勝  松金よね子
花王おさむ  児玉貴志  原口健太郎  宮島健  川嶋由莉  新上貴美  井下宜久

千秋楽を観劇。

もっと早く見て、リピート観劇すれば良かったと後悔。
脚本・演出とも冴えわたり、大満足。

役者さんでは、特に飯島家の奉公人・孝助を演じた西尾友樹さんが良かったです。

今回は「闇」を生かした芝居だった。
照明、舞台効果、それに登場人物の人間関係でも。

森さん演出の古典だと、2015年に新国立劇場で上演した『四谷怪談』を思い出す。
あの舞台もなかなか意欲的だったが、今回の『牡丹灯籠』は遥かに良かったです。。

舞台装置は極めてシンプル。
中央に薄物の布の幕が張られており、これが回転する事によって場面が転換するのだ。
左右に動くのがブレヒト幕だが、真ん中に棒があって回転するブレヒト幕という感じ。

『牡丹灯籠』は様々な人間の因縁が絡み合っている。

「お露新三郎」「お峰伴蔵」「お国源次郎」の三組の男女。
そして「飯島平左衛門と孝介」主従。

2時間の中にこれだけの物語が凝縮されている。

普段あまり見る事の無い、忠義の奉公人・孝介物語だが、これが実に面白かった。

主人の愛人であるお国と、隣家の次男の不倫を見咎めるのだが、
孝介もまた因縁の中におり、それでも義に生きていく。

人間らしい欲にまみれ、結局は破滅していく「お峰伴蔵」。
まさにゲス不倫の「お国源次郎」。

暗闇の中に浮かびあがる照明の効果。
浮かび明けがる人間の業。

血まみれとなり凄惨な姿となる、ラストの孝介が印象に残った。

その後の伴蔵の物語は端折られてしまったが、そこまでぜひ見てみたいと思わされた。
『四谷怪談』の時も上手く脚本纏めているなと思ったが、『牡丹灯籠』はそれ以上だ。

今回休憩無し2時間ちょっとだったが、カットされている部分も加えて3時間休憩1回有りくらいの芝居して上演してくれないかなぁ。
ホント今回の『牡丹灯籠』面白いので、ぜひぜひ更に長いバージョンを見てみたい。

唯一の難点は劇場が駅から遠く、この炎天下の中、延々と歩いての、終始照明の暗い芝居なので、
年いってる自分には、どうしても前半は瞼が重くなってしまう点かな。
ソワレにすれば良かったのかも。

この日はマチネ『牡丹灯籠』→ソワレ『子どもの事情』だったのですが、
マチネに見た『牡丹灯籠』の方が心に残っています。
(もちろん『子どもの事情』、良かったですよ)

« 『怒りをこめてふり返れ』 | トップページ | 『子どもの事情』 »

芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193925/71287886

この記事へのトラックバック一覧です: 『怪談 牡丹燈籠』 :

« 『怒りをこめてふり返れ』 | トップページ | 『子どもの事情』 »