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『怒りをこめてふり返れ』

『怒りをこめてふり返れ』
新国立劇場

作 ジョン・オズボーン
翻訳 水谷八也
演出 千葉哲也

出演
中村倫也 中村ゆり 浅利陽介 三津谷葉子 真那胡敬二

台詞の量にまずびっくり。
中村倫也くん演じるジミーは、とにかく喋りっぱなしだ。
そしてずっと怒っている。

幕があいてすぐは、ジミーは何故こんなにも攻撃的なのかという疑問を抱くが、
彼の怒りが、少しづづ判ってくる。

社会や自分の置かれた環境。
イギリスの階級社会への怒り。
愛する妻は、憎むべき富裕層の出身。

イギリスの差別、階級社会については、私にはぼんやりしかイメージ出来ないので、
ジミーの怒りの根本は判っていないのだろけど。

お嬢様の妻・アリソンと一緒に居るのは、彼女を愛すると同時に憎むべき社会に対する、ジミーの一種の抵抗とも思える。
恐らく頭もかなり良く、大学を出ながら碌な仕事に就けないジミーの焦燥。
(仕事が続かないのは、彼自身の問題だとも思うが)

奇妙な同居人クリフとの絆。
浅利くん、さすがの存在感。

女性陣に対しては、何であんな男と一緒に居続けるのか、アイロンを延々とかけ続けるのか、私にはどうにも理解し難い。

屋根裏部屋での生活。
衣装や小道具が凝っている。
アリソンの着ている、小綺麗な柄もののワンピースとか。
ドレッーサーは妙に華やかな装飾で、部屋の中で浮いている。

おそらくアリソンが自分で持ってきたか、自分のお金で買ったか。
(荷物詰めている場面をみると、随分衣装持ちみたいだった)

アリソンの友人ヘレナ。
アリソンが実家へ脱出するのを手伝うが、その後この家に居座った。
友人を心配するのも、ジミーが好きなのも本当だと思うが、
妻のドレッーサーを、堂々と使うのというのは、女から見てとても嫌な光景だった。

千葉さんの演出は、人間のむき出しの感情や尖った部分を、これでもかと見せつけてくる印象。
『NOISES OFF』の時もだが、喧嘩の場面が妙にリアルで、見ていて冷や冷やさせられた。

50年代の大英帝国という時代背景は、なかなか難しかった。
自分はジミーの怒りとは、随分遠い所にいるようだ。

倫也くんの歌が聴けたのは嬉しい。聞き惚れました。

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