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『髑髏城の七人 Season花』 5/31ソワレ 

『髑髏城の七人 Season花』 5/31ソワレ 

平日夜の観劇。18列やや上手。
遮るものがほとんど無く、全体もよく見えて良い席だった。
5/8に当日券で見た、17列センターも凄く良かった。

いよいよ85ステージ全日程のクライマックス、どんどん見応えのある芝居になっている。

天魔王の台詞。
「ずっとずっと待っていた」
この成河さんの言い回しが凄く好き。

髑髏城のラスト、からっぽの仮面。
ワカドクロの時は「無理ありすぎだろ」と突っ込んだものだ。
それが今回の花髑髏では、余り違和感が無い。

深読みしすぎかもれないが、このラストから逆算して、天魔王という役を創っているのでは、とも思える。

間違いなくサイコパスで狂っているのだけど、非常に頭が良く、正気の中の狂気というか、狂気の中の正気というか。

蘭兵衛に対する感情も、花の天魔王はかなりあからさま。
愛情が強すぎる故か、本能寺がおかしくしたのか、とても歪んだ感情を向けている。

愛しているのも、利用しているのも、殺したいのも、全部矛盾しないひとりの人間の感情として成立している。

恐らくその容姿にすら執着を見せていたであろう蘭兵衛の、顔を躊躇なく斬る姿には、背筋が寒くなった。

今回の成河天魔王、色々深すぎて、見る度に違う事を思ってしまう。
成河さん、もちろん舞台では何度も見ている俳優さんだが、改めて化け物級の俳優さんだわ。

からっぽの仮面、近藤芳正さんの台詞廻しも凄く良い。
(それだけに沙霧が仮面を被せられた捨之介を見破る場面、あそこは脚本どうにかして欲しい。冗長すぎる)

およしさんとの場面は、ワカの中年男の色気がある千葉二郎衛門ならではないかと思っていたが、
近藤さんだと中年の可愛いカップルで、こちらも微笑ましくて好き。

およしさん、きっと太夫と蘭兵衛さんの仲を密かに見守る会の会長だったろうな。

蘭兵衛と太夫。
こちらも幾らでも深読み出来そうな関係。

蘭兵衛登場シーンの後の2人のアイコンタクトを見ると、揺るぎない信頼関係を感じるのだが、
太夫は「あなたと私」というのに対し、蘭兵衛は「お前たち」と返す。

蘭の花を渡す場面も、初見の時は手を握り合っているように見えたが、
よく見ると蘭兵衛の手は沿えているだけに見える。

蘭兵衛の方が一線を引いているのかな。

なのに無界屋襲撃の時は「俺とお前」。
本当に美しく残酷な男。

蘭兵衛最期の場面は、何度見ても鳥肌が立つ。
結末も台詞も過去バージョンと同じなのに、芝居を変えるだけで此処まで違って見えるとは。

捨之介に向けて「所詮外道だ」と言うのも
太夫に向ける笑顔も、全てが壮絶。

一幕であれ程蘭兵衛に目をやっていた捨之介の方が、顔を背けるというのというのもね…。

しかし蘭兵衛の黒の衣装、今回ゴージャスだな。
黒バージョンの蘭兵衛の衣装は毎回格好良いのだが、
花初見の時、「衣装部、頑張りすぎだろ!」と実は思った。

18列と後方だと、無界屋襲撃の場面、蘭兵衛と天魔王、2人の動きがよく見える。

花のエンディング。
蘭兵衛の孤独と、天魔王の孤独は全然その色が違うのも面白い。

4月から繰り返し見ている髑髏城、今回はまた違った視点で舞台を見ていた。

いよいよ休演日を挟んでの花髑髏ラスト。
もうすぐお別れとなるのが本当に寂しい。

【追記】

一番書きたかった事が漏れてた。

沙霧の視線。
一幕の終盤、極楽太夫の切ない想いに気付く視線。
そして一人残る蘭兵衛を、じっと見つめている所。

小説版の沙霧を思い出した。

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