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『髑髏城の七人 Season花』思い出し雑感 その1

今回の花髑髏の何が良かったのか。
同じ事しか書いてない気もするが、つらつらと纏めてみる。

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一番は各登場人物のバランスの良さ。
キャラクター間の関係性が、より深く描かれていた点だと思う。

その中心にいるのは捨之介。
古田捨が大好きだった、今や古株といっていい新感線ファンの自分だが、花髑髏の小栗くんの捨之介、大好きだ。
捨てられない思いを抱えつつも、生き続ける捨之介。
皆に向ける笑顔が愛おしくもあり、切なくもある。

沙霧を助ける事により、兵庫と出会い、彼は無界の里へと赴く事になる。

捨之介は地の男だ。情報収集にも長けている筈だ。
もしかしたら、無界の里の長の蘭兵衛と名乗る男、その正体を知っていた可能性もある。

会えばお互い嫌でも過去を思い出す。
捨之介と名乗ったのはいつからか。
「お前は何にも捨てちゃいない」という天魔王の言葉通りなのかも。

そして蘭兵衛との再会で、一気に物語は動き出す。

花髑髏の粗筋解説で、蘭兵衛の事を「この物語のキーマン」という表現をしていたが、過去作品を見ていると、そこまでキーマンという単語を強調するのが不思議だったが、

花髑髏の蘭兵衛は間違いなくキーマンである。

再会した2人のやり取りが凄く好き。
昔馴染みの気安さや、お互いへの好意。
色々なものが透けて見える。

ちょっと揶揄うように「無界屋蘭兵衛さん」と言う捨之介は、再会に浮かれているようだ。

「全くお前は」
「小言は後だ」
このやり取りもおかしい。

捨之介は何度も何度も「無界屋蘭兵衛」と今の名前を呼び、心配そうに蘭兵衛を見やる。
外される蘭兵衛の視線。

正面からは捨之介を見るのが、彼が「無界屋蘭兵衛」の名前を捨ててからというのが皮肉だ。

それだけに一幕の2人の場面は、みな大好きである。
鳩飛ばす所が、あんなにくすくす笑える場面になるとは思わなかった。

花髑髏の小栗捨と山本蘭、2人の関係性が凄く良かった。
まず一幕でその点をしっかり見せてくれたのは大きい。

何度見ても「俺を信じろ、蘭兵衛」と言って笑う捨之介を見ると、涙が滲んでしまう。

捨蘭だけでは無く、今回の花髑髏は蘭兵衛を取り巻く人間関係が、非常に色濃い。

「所詮外道だ。来い、太夫」

リピート観劇する事になった最大の原因はこの場面。
以前の髑髏城と台詞は変わってない。

あの場面が何故花髑髏は壮絶なのか。

救いたいと、何度も手を差し伸べ続けた捨之介
全身全霊で愛し続けた極楽太夫
歪んだ愛情を向け続ける天魔王

それぞれの思いが交錯し、結末がつけられるのがこの蘭兵衛最期の場面。
古い新感線ファンと話していて、今回の花蘭兵衛は過去髑髏史上、最も強く想いを向けられているのでは無いかという結論になった。

でも蘭兵衛はそれらの思いに対して、何も返せないし、返さない。

正確には天魔王は蘭兵衛の台詞の直前で退場するのだが、蘭最期の場面に捨と天が揃う事が、二役わけたことのメリットでもあるかもしれない。(一人二役だと捨の登場は、蘭が絶命した後だしね)

別人として穏やかに生きていた蘭兵衛に、そのまま生きていて欲しいと願った捨之介。
その事実が心の底から許せなかった天魔王。

この2人の対比も面白い。

そして天魔王の蘭兵衛に対する執着は、花ではおぞましい程だ。

長くなったので続く。終わるのか?

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