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『髑髏城の七人 Season花』 一回目

劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season花 
IHIステージアラウンド東京 11列下手(2017年4月9日 マチネ)

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり

出演:
小栗旬/山本耕史/成河/りょう 青木崇高 清野菜名/
河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 礒野慎吾 吉田メタル 保坂エマ/
近藤芳正/古田新太 ほか

伝説の97年度版髑髏城からはや20年。
派手で勢いのある97年ドクロは特別だけど、
物語世界と各登場人物の関係性を、しっかりと描いてくれた04年アカドクロが大好きだった。

そんな自分に花髑髏はツボすぎた…。
物語が更に深まり、世界観にどっぷりと嵌り込んだ。
観劇後も当分抜け出せません。

以下、つらつらとネタバレ有の初見花髑髏感想。

今回何が良かったって、きちんと捨之介と沙霧の物語が中心になっていたこと。
小栗くんの捨之介像が明確に見えた。
とことん人に対して誠実。不器用な所も良い。
前回と違い、着流しの立ち姿も綺麗。
新たな捨之介像の誕生が嬉しい。

捨之介と蘭兵衛、一幕の2人の場面の空気感も良い。
出来ればもう少し、濃い方が良いが。
公演はじまったばかりなので、それはまた今後に期待。

でも捨之介とその周囲の人間関係は、前回より全然良くなってた。
花の魅力は、登場人物の関係性が、より深くなっていることだと思う。

それにしても古田さんの捨之介、蘭兵衛でも沙霧でも兵庫でも、すぐにその空気で関係性を観客に見せてくれるのよね…。
素直に凄かったのだわ。
今は肉襦袢の卑怯な人だけど。

そして注目の山本蘭兵衛。
配役が発表された時から楽しみだったけど、正直もう少し若い頃に見たかったとも思った。

そんな事を思った自分を全力で殴りたい。
大人の艶気満載の壮絶な蘭兵衛だった。

前述した通り、佇まいが武士のとしての過去を思わせてくれる。
所作がホント綺麗。
刀を構えた時も、ずっしりと重心が低い。
時代劇をきちんとやってきた人らしさが出ている。
すり足に感動。

無界屋の主人としの威厳や有能さも自然。
大人の男の蘭兵衛だった。

あれだけ武士としの過去に囚われていると、天魔王側に付くのも納得。

些細な事だが陥落した後、天魔王の「これより全軍の指揮は…」の台詞に、毎回違和感があったのだが、
(ええ、いきなり軍の指揮任せちゃうの?って感じ)
今回は有能な武将という過去が見えるので、違和感が全く無かった。

天魔王。顔に火傷、方足は引きずる。
リチャード三世のような、異形の造形。
(では口説き落される蘭がアン王女???)

髪触って、頬撫でて、お慕いしてると言いつつ、足斬りつけて、自分と同じになったと喜ぶ。
どんな変態だよと、突っ込みたくなる狂いっぷり。
余りの捻じ曲がり振りに、脚本家と役者の正気を疑った。(誉めてます)

ワカの2人が正統派BLとしたら、
花の2人は完全18禁アダルトカテゴリ。
かもしだす空気がエロい。

夢見酒シーンはソフトキスだが、蘭兵衛がおむかえにいっているように見える。
自ら堕ちる事を選んでるのが、今回の関係性に合っている。

いや、もう山本蘭兵衛の艶っぽさに参りました。
脱帽。
一幕の衣装が、浅葱色に藤の花というのも、深読み出来る。

一幕、天魔王を頂点とした、捨之介と蘭兵衛の三角形。
中心の黒の天魔王との対比。
蘭兵衛の着物の色が薄くなったので、この構図の見た目のインパクトが復活。
(ワカの太一くん、この場面は黒だっけ?それはそれで今後の運命を暗示しているようだが)

純粋に殺陣だけだと、阿修羅城の染五郎さんの哀しみを秘めたあの殺陣が一番好きなのだけど、
今回の蘭兵衛の殺陣も、何処か憂いを秘めたよう。

でも新感線ファンにあるまじき事を言うと、もう殺陣はそんなに要らないかな。
古田さんが動けなくなってるし、ワカの太一くんが凄すぎたので、それで満足というか。
下手でなければ十分です。

極楽太夫。
里を支えているは、蘭兵衛と太夫。
その関係性と強い絆がしっかりと描かれている。

りょうさんの極楽が、歴代一儚げなので、「蘭兵衛さん」と一幕で語りかけるだけで、可哀想で可哀想で…。
蘭兵衛、髑髏城行っちゃったよ。
誰か止めてーー、と真剣に思った一幕の終わりだった。

そして蘭兵衛の背景で走馬燈のように浮かぶ無界屋の風景。
カーテンコールといい、蘭兵衛の為の360℃なのか。

もちろん360℃が一番生きていたのは、二幕ラスト、髑髏城の戦い。

全体的には随分ワカと変えてきた印象。

極楽太夫なんて、今までは生命力強そうな女性だったのに、今回は儚げ担当。(今まで儚げ担当は蘭兵衛だったけど、今回男らしくて有能だから)
太夫が蘭兵衛を想う気持ちが強いので、兵庫とどう結末をつけるのだろうと、途中心配になったが、そこはさすが。こう来たか!
ストレートな兵庫、格好良かった。

髑髏城は筋が荒いだけに、逆に色々な面が見られて面白い。

360℃、面白かったけど、惹かれるのはやはり役者さんの芝居だった。
二回目の観劇が今から楽しみです。

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コメント

花梨さま

「花髑髏」 私も観てきました。
本当に物語の深まりを感じましたね。
花梨さんの追記のご感想もとても興味深く読ませていただきました。

成河くんと山本耕史くんで天魔王と蘭兵衛の関係性というか因縁が
よりくっきり浮かび上がったように感じたのですが、それがこのお2人
にとてもよく合っていて、さすが中島かずきさんと思いました。
もちろんいのうえさんも!

私も花はもう一度観る予定ですが、この後の鳥風月も、どんなふうに
変幻する髑髏城を観られるのか、とても楽しみです。

スキップさま

こんにちは。「花髑髏」一日違いの観劇だったようで。
お会いできずに残念です。

今回はキャスト間のバランスがとても良く、
それぞれの人間関係がより明確になった印象です。

蘭兵衛の年齢を上げたことにより、小姓というのは薄まりましたが、
武士としての過去、忠誠心等は、強まった感があります。
成河天魔王の「これは本来あなたの仕事だ」という台詞が、今回ならではで印象に残ってます。

鳥風月はどう創ってくるのか、私も楽しみです。

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