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『The Dark』

オフィスコットーネプロデュース『The Dark』
吉祥寺シアター

原作:シャーロット・ジョーンズ 
翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:高橋正徳(文学座)
プロデューサー:綿貫 凜

中山祐一朗 小林タカ鹿 松本紀保 碓井将大
ハマカワフミエ 福士惠二 山本道子

ー三つの家族、ある一夜の不思議な物語ー

舞台はイギリスの典型的なテラスハウス。
同じ間取りの三軒の家に、三つの家族が生活している。
それぞれの家族には秘密があり、ある日突然 訪れた「闇」を境に、それは徐々に明るみに出る。
家族だからこそ、近しい相手だからこそ、正直に話せなかった想い。
「The DARK(闇)」の中で少しずつ自分をさらけ出していく
家族の、崩壊と再生の物語。

イギリスの戯曲とのことだが、家族の悩みや摩擦というものは、国が違えど共通と思わせてくれた。

三組の家族がいる。

引きこもりの息子とお互い鬱屈を抱える熟年の夫婦

若い夫婦。
無神経な夫と子供の世話に疲れた妻

年老いた母と息子
息子の心に土足で踏み込む母

舞台には彼らの暮らすテラスハウスの二階建てのセット。
上手がキッチン。下手がリビング。中央に扉。
中二階があり、二階が寝室。

間取りは共通のようで、同時に三家族の物語が展開していく。

この舞台美術が面白い。
自分はギリギリで予約したチケットで、後方席だったがセンタープロック。
セット全体が見渡せたのが、この芝居を楽しむうえでとても有効だった。

彼の間には接点は無く、決して交わる事は無かったのだが、
ある夜起こった停電という闇が、三家族を接近させる。

三家族の問題が実にリアル。
日常の何気ない会話の中で、人間の嫌な部分をこれでもかと見せてくれる。

若い夫婦の夫の、一見妻も子供も労っているように見せて、妻の神経を逆なでしているのが絶妙すぎる。
ああいう夫って、職場ではイクメン名乗っているのだろうね。

母と息子の捻じれた関係も面白い。
高圧的な母を疎ましく思いながらも、息子は一緒に暮らし続ける。

息子役の中山祐一朗さん、確かな演技力。
一般的な良い息子像から外れている息子を、母親は受け入れらけないのだろう。

松本紀保さんの、一見平凡にみえる主婦が、色々な鬱屈を抱えて切れていく様が、非常に良かった。
紀保さんを見るのは昨年の『四谷怪談』以来。惹きつけられる芝居を見せくれます。

少しだけ言いたい事は言いあったけど、どの家族も再生の道は簡単では無さそう…。

良い意味で気持ちの悪い内容で、脚本、演出、役者すべて絶妙の芝居でした。

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