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『戦火の馬』 【感想追記】

ナショナル・シアター・ライヴ 2016
『戦火の馬』 恵比寿ガーデンシネマ

最終日に滑り込み鑑賞。
劇場内は8割くらいお客さんが入っている。

来日公演も行われたが、生憎見ていない。
見に行かなかった事を激しく後悔。
本当に素晴らしかったです。

英国でロングラン公演となった舞台。
これはもう評判通りというか、上演が繰り返されるのも納得。

観劇した人がみな口にするだろうが、パペットの馬がとにかく素晴らしい。
主人公アルバートの狩猟馬ジョーイと、騎馬隊の真っ黒なサラブレット。
何と美しく、力強いのだろうか。
3人の黒子が扱うという点が、文楽を思い出せる。

ストーリーはシンプル。
可愛がっていた馬ジョーイが軍隊に取られてしまい、アルバートも軍に志願。
戦場で命の危機に晒されながらも、再会を果たすという結末。
シンプルだが、描写が丁重で見応えがある

一幕の途中で戦争の話となるのだが、その描写は具体的ではない分、逆に悲惨さが伝わってくる。
精鋭の馬を集めた騎馬隊も、機関銃の連射になすすべがない。余りに無情。
アルバートとジョーイの生き生きとした絵を描いたニコルス大尉も戦死。

生き残った2頭の馬はドイツ側の軍人に保護され、大切にされるが、彼もまた戦場を憂いている。

主人公アルバートの物語と、ジョーイを可愛がってくれるドイツ軍の物語と、中盤からは交互に展開。

結局二頭の馬は、大砲をひくという過酷な労働を科せられる。

まだ平和だった頃の農村で、アルバートの父親がジョーイが畑を耕せるかという賭けに乗ってしまうのだが、その伏線がここで生きてくる。

生きる為にジョーイは大砲をひく。
だが一緒に大砲をひいた、黒いサラブレッドは、結局力尽きてしまう。

この時パペッドを操っていた3人が、すっと倒れた馬から抜けていくのだが、この演出には鳥肌がたった。

静かで悲しい死。
死というものを、ここまで見事に表現するとは!

その後、鉄線に絡まったジョーイを救うため、両軍が白旗をあげて一時停戦する場面は、ユーモラスな部分もありほっとさせる。

消耗し殺処分を待つジョーイと、化学兵器で一時的に目を傷めたアルバート。
ようやくの再会は、ベタだけど感動的な結末。

物語の緩急の付け方が見事で、本当に良い舞台だった。
繰り返すが、パペットの馬が見事!

今回残念だったのは、舞台美術が映像だと十二分に味わえなかったこと。
背景のスクリーンの効果がいまひとつ見えないのだが、そこはもう諦めるしかない。

余談だが、差し金を使って鳥を動かす描写があり、歌舞伎?となった。
廻り舞台が多用されているのだが、そもそも廻り舞台が歌舞伎発祥だし。

それとニコルス大尉が落馬して命を落とす場面。
黒子が抱え、スローモーションのように馬から落ちるのだが、新感線のおぽんち芝居を思い出してしまった。
感動的な場面なのに…。申し訳ない

一度しか見ていないので、細かい所や役名で記憶違いがあったらごめんなさい。

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