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ミュージカル『わたしは真悟』

ミュージカル『わたしは真悟』
新国立劇場 2階席より

原作:楳図かずお「わたしは真悟」(小学館刊)
脚本:谷賢一
音楽:トクマルシューゴ/阿部海太郎
歌詞:青葉市子
演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
演出協力:白井晃

出演:
高畑充希 門脇麦 小関裕太 大原櫻子 成河 他

楳図かずおさんの原作がどんな風になるのか、興味津々で観劇。
独特の美意識のもと、圧倒的な情報量で五感を容赦なく揺さぶる、刺激的な舞台でした。

まりんとさとるの、綺麗な歌声がずっと心に残ってます…。

奇跡は誰にでも一度おきる
だが おきたことには誰も気がつかない―――

何も恐れずただ純粋に愛し合う小学生の真鈴(まりん・高畑充希)と悟(さとる・門脇麦)。
2人の愛が大人によって引き裂かれようとしたとき、ひとつの奇跡が起こる。
2人の遊び相手だった無機質な産業用アームロボットに、真鈴と悟を両親と認識する自意識が目覚める。
それは、真鈴と悟から1文字ずつもらい、自らを真悟(しんご・成河)と名乗る。
離れ離れになった真鈴と悟の身に危険がせまったとき、 真悟は2人を助けるために人知を超えた進化を始める―――。

二階席にて観劇。
新国立の二階席って随分昔に1度座って以来。
この劇場の場合は、舞台が遠く感じるので余り好きでは無い。
(歌舞伎系の劇場は、二階席は見やすいし舞台も近く感じる)

ただ今回の舞台は照明、人の配置が実に綺麗だったので、二階席の恩恵を十分に受けました。

それにしてもこの原作、1982~1986年に書かれたのですよね…。
ロビーに原作の絵がたくさん飾ってあり、劇中でも使われます。

機械が意志を持つという筋立ては、色々な物語で見かけるが、
子供たちの意志がそうさせたというのが、この物語の面白いところ。

工業用ロボットに自我が芽生え、まりんとさとるを両親と慕う。
一幕の終わり、「わたしは真悟」とロボットが叫ぶ。
真悟という文字の意味が、幕に浮かびあがり休憩。

真鈴と悟の字を取って真悟。
ちょっと鳥肌たちました。

工業用ロボットの造形が、いかにもアナログ風な機械で。
それを黒子さんが動かすのが、また良い。

意志を持った真悟は成河さん。
成河さんの身体能力の高さが、最大限に生かされる。
鉄柵を登り、型を決めたり、体操選手のよう。

アイデアの宝庫みたいな演出。
それを肉体で体現している成河さん、凄い。
はじめて成河さんを見た人は、体操選手が混じっていると思うのではないだろうか。

まりんとさとるは大人になりたくない。
大人になることを拒むこどもって、世界共通の永遠のテーマ。

でも先に大人になるのはいつも女の子。
まりんに結婚を迫るロビンが、とにかく気持ち悪い(褒めてます)

ロビンは砂漠にまりんを連れてくる。
砂丘が女性のカラダを象ったよう。
待つのは最後の審判か。

母を救うため、自らを傷つけ、父の元に行こうとし、力尽きる真悟。

最後はただただ鉄くずの塊となる。
ひっそりとした死。

そして子供時代の事を忘れていく2人は、大人になっていく…。

限られた時間の中でのお芝居なので、どうしても駆け足になるのは仕方無いが、
原作を知らなくても十分に堪能出来ました。

しずかの物語とか、もっとじっくり見たかったが。

自分は子供というものを神格化するつもりはないけれど、
最後の場面。ぶらんこを漕ぐ2人は、胸を締め付けられる切なさだった。
(最初に2人が登るのは、ジャングルジムみたいにも見える。)

この時の歌が凄く綺麗で。

オープンリールを使った音楽。
従来のミュージカルの概念とは離れる音楽性。
私自身は少し戸惑いもあったが、この舞台の世界観に合っていて良かったです。

この日はスペシャルカーテンコール付き。
Open Reel Ensembleのパフォーマンスを見られた事も収穫。
歌は高畑充希さん&門脇麦さん。

私が観劇した日は、男性、若い観客も多かった。グッズ売り場は長蛇の列。
日頃(自分も含め)おばちゃんばかりの劇場に慣れていると、新鮮でした。

今回主要キャストは3人の女優さん。
みな可愛くて、澄んだ歌声を聞かせてくれる。

日本の演劇、特にミュージカルは、どうしても女性客が多いので、男優さん中心の芝居の方に目がいきがちだが、若い女優さんが中心の芝居も良いですね。

ところで今回某所の割引チケットでお安く観劇したのだが、受付でチケット引き換える際、身分証明書等が必要でした。
主催元も対策が大変ですね。

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