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てがみ座 『燦々-さんさん-』

てがみ座 第13回公演『燦々-さんさん-』
座・高円寺1 前方センターより

脚本 長田育恵
演出 扇田拓也

前回の公演ではじめて長田さんの脚本を知り、次の公演も絶対見ようと決めていた。
今回は広い舞台の座・高円寺で、葛飾北斎の娘お栄(応為)を描く。

白い紗のような布と細長い竹の棒を使い、舞台を様々に変化させる。
その舞台を江戸の市井に生きる人々が行き交っていく。

その中にいるのは、まだ自分が何者なのか判らないお栄。

父・北斎を手伝い絵筆を持っていたが、母の言うまま縁組を受ける。
しかし初夜の晩に火事の報を聞き、燃える炎が見たくて飛び出して行く。

梯子に登り、行き会った英泉と、どんな色使いで炎を描くか談義する。
絵の事しか頭にないお栄。

だけどお栄は相手の心に寄り添う事を知らない。
食事の支度も出来ない。しようともしなかった。

そんなお栄が人との触れ合いよって、少しづつ変わっていく。
描く絵も変わっていく。

お栄が出会う人たちが、みな魅力的で、それぞれの人生を一生懸命に生きている。
ひとつひとつのエピソードが、切なくもまた優しい。

不能の夫と駆け落ちした妻。
落籍される霧里花魁。

本当に描かれる人が素敵なのだ。

お栄とその夫の関係は破たんしてしまったけれど、最後に優しい結末が残されている。

白い布と江戸の人。
人間が生き生き描かれる脚本と、それを生かした演出。
見事な舞台だった。

私が観劇したのは5日くらい前なのだが、今でも心の奥に優しく切ない想いが残っているような気がする。

役者さんたちもみなとても良かったが、なかでも渓斎英泉を演じた速水映人さんが目を惹いた。
着物の着方も粋で格好良い。ちょっとした所作も堂に入っている。
台詞も歯切れよくリズム感があって、聞いてて気持ちが良い。

随分と上手い役者さんだなと思い、終演後すぐに検索したら、梅沢武生劇団にいたとか。
そりゃ上手い訳だわ。知らずにアンケートにまで「着物の着方が粋だった」と書いちゃったよ。恥ずかしいわ。
霧里花魁と二役だったのね。びっくり。

こういう上手い俳優さんに、突然出会えるのも嬉しい。

『燦々-さんさん-』、この後は出石永楽館での公演。
写真見ただけだが、趣きのある素敵な小屋。
この劇場でお栄の人生が見られるのか。行かれる方が羨ましい。

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