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劇団☆新感線『Vamp Bamboo Burn』3回目

楽しくて楽しくて、結局3回目を見ました。
チケット一枚も持っていなかったのに何故?

最近は芝居を見る本数も減り、再観劇も余りしなくなりました。
でも『VBB』はまた見たい気持ちが強くて…。

若くて体力があった時代の自分だったら、リピートしすぎて大変だったかもしれない。
チケットの取りにくい公演なので、逆に歯止めがきいたのを良しとすべきか。

『Vamp Bamboo Burn』、ここ数年の新感線の公演の中では、一番好きかも。

この芝居の中心にいるのは、生田斗真・小池栄子・中村倫也の3人。
それを支えているのが、劇団員メンバー。
そして篠井さんが上手いスパイス。
個々も良いが、何より役者間のバランスが良い。

今回のような趣向の芝居は、役者や演出で魅せるのが重要。
出演しているすべての役者さんが、この長大な物語における自分の役割りをしっかりと果たしている。

笑いの部分にしても、キッチリと創り込んでいる。
新感線の優れた部分である、笑いの質の高さだ。

保保肩さんネタにしても、「今更ネタにするか?」とも最初は思ったが、とんでもない。
余りのクオリティの高さに、客席で悶絶しそうだった。

残念なのは冒頭、竹取物語の部分が間延びする事。
開幕当初よりはテンポ良く進んでいるが、篠井さんの吸血鬼が出るまでがやや退屈。

オープニングは、新感線至上ベスト5に入るくらいの格好良さなだけに、ここに至るまでが勿体ない。
語り部2人も余り意味のある使い方では無い。

でも音楽はとても耳に残る。
劇場を出た後も、歌ってしまいたいフレーズが多い。
「同じメロディで違う曲」というミュージカルらしい使い方が生かされている。

一幕ではムード歌謡のように「千年先まで愛してる」と歌われる曲が、
二幕では激しい曲調で「千年先まで恨んでる」と一転する。

中村倫也くん演じる京次郎が素晴らしい事もあり、非常に印象的である。

京次郎はこの後の場面、最愛の蛍太郎を喪った時の歌も凄くも良い。
ニュース映像が流れる中、舞台にただ一人、客席に背を向けて立つ。
哀しみと憎しみと絶望。

そして振り向いて歌。
ちょっと鳥肌がたった場面だった。
(ピンクの女装姿なのにね…)

倫也くん、女性の時と、男性の時と、声をきっちり分けている。
ひとつの舞台で、声の出し方を変えるのは、喉に負担がかかると思う。
東京公演3回見たが、常に後ろの客席まで想いを届かせてくれる、良い声。

斗真くん、「エリザベート」のトートのようなビジュアルが良く似合っている。
有無を言わさぬ格好良さ。

オープニングの引き抜きの場面も素敵。
歌舞伎っほい演出を、音モノに取り入れているのも好き。

一幕は斗真くん、ほぼ出ずっぱり。
特に過去と現在を行き来する場面、衣装替えもあり体力的にも大変そうだが、その大変さを微塵も感じさせない獅子奮迅の活躍。

斗真くん演じる藤志櫻は、ヴァンパイヤなのに何故だかポジティブ。
かぐや姫と対照的。

最初から最後までてんこ盛りの舞台だが、クライマックスはシンプルに2人の闘い。
綺麗で切ない場面だった。
2人の殺陣の呼吸が、開幕当初より迫力を増している。

小池さんもだけが、主要キャストが全員「動ける」というのは、新感線にとっては非常に重要。
立ち姿も綺麗。

京次郎のシルバーのスニーカー、
アリサちゃんのシルバーの靴がお洒落。

斗真くん演じる藤志櫻は、トゥーマッチなキャラクターだが、この芝居そのものが、ホントにトゥーマッチ。
でもそこが良い。
過剰ともいえるネタ、演出の数々だが、そこが良いのだ。

見ていてめちゃめちゃ疲れる3時間半。心地よい疲労だった。

劇団員の方々も今やアラフォーやアラフィ。
こんなに体力気力使い果たす芝居がいつまで出来るのか。

今まで見て来た新感線の芝居の数より、
これから見られる新感線の芝居の方が、きっともう少ないのだ。

観客のこちらもどんどん年を取っているが、なるべく頑張って今後も見ていきたい。
(『VBB』の客席は若かったけどね)

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