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『マハゴニー市の興亡』

『マハゴニー市の興亡』

作 ベルトルト・ブレヒト
作曲 クルト・ヴァイル
翻訳 酒寄進一
演出・上演台本・訳詞 白井晃
音楽監督 スガダイロー
振付 Ruu
出演 山本耕史 マルシア
中尾ミエ 上條恒彦 古谷一行 他

ブレヒトの作品。
ブレヒトというと「三文オペラ」が有名だが、私は「三文オペラ」より好きかも。

欲望渦巻くマハゴニー市。
人の欲求を満たす街。
しかし人の欲望には終わりがなく…。

KAATの舞台。前列を潰し、奥行きをたっぷり取っている。
荒野のような舞台の左右には簡易な客席もある。市民席だ。

その舞台の奥から現れる派手なピンクのキャデラック。
この街を欲望に塗り替える、毒々しいピンク色。

乗っているのはおたずねもの3人。
中尾ミエ、上條恒彦、古谷一行の3人組。

中尾さんが圧倒的。今回歌をジャズ風にアレンジしているのだが、まさに中尾さんの聞かせどころ。
年齢を感じさせない歌声。
今回の舞台にキャスティングされた意味を、存分に知らしめる。

マハゴニーはやって来る人も多いが、出て行く人も多い。
釣りをし、酒を飲み、娼婦と過ごす。
そんな怠惰な生活に憂いてしまうのだろう。

そのマハガニーに現れたのが、山本耕史くん演じるジム。
彼もまた欲望をぶつけ、その生活にだんだんと疑問を感じていく。

段々とこの街の怖さが判って来るのは、唐突に起こるジムの仲間の死。
食べて、食べて、食欲を止められず死ぬ。
賭けボクシングで、無惨に負けて死ぬ。

特に食欲が怖い。
コーラやピザを際限なく食べる姿が不気味だった。

本当に人の欲望には終わりがない。

恐らく何処かで引き返せる人は、マハゴニーを去るのだ。
それがお金が続かないという理由でも。

ジムはお金が尽きても、この街に囚われたままだった。
何処かで気が付いていた筈なのに。

「お金が無い罪」で、ジムは裁かれていく。

ラストのプラカード、書かれた言葉をひとつひとつじっくり読みたかった。
その中には嫌なものも、頷きたくなるものもあり…。
単純な金満主義の批判に留まらない所が面白い。

この芝居、情報量が多すぎて、一度のみの観劇だとなかなかついていけいな部分もあった。
市民席でもう一度見ると、また違った景色が見られそう。

面白かったが、私の好みは昨年の『ペール・ギュント』の方。
『マハゴニー市の興亡』に比べると、大分抽象的ですが。

アンサンブルさんのダンスは絶品。
音楽が絶妙。歌も凄い。

白井さんは集団と音楽の使い方が本当に上手い。

山本くん、歌がどれも素晴らしかった。
アラスカで働いてお金を貯めた労働者、という役の為か、真田丸の時以上のムキムキの肉体だった。
ワンピースのエースみたいな体だった。
(肌の色が違いすぎるが。あ、テリーマンの方がびったりかも)

この公演、神奈川のみとは。もったいない。
KAATでしか出来ない芝居の在り方なのだろう。

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