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『浮標』

葛河思潮社第五回公演『浮標』
神奈川芸術劇場 神奈川芸術劇場・大スタジオ
 

作:三好十郎   
演出:長塚圭史
出演:田中哲司 原田夏希、
佐藤直子 谷田歩 木下あかり 池谷のぶえ 山﨑薫 柳下大 長塚圭史、
中別府葵 菅原永二 深貝大輔

砂を敷き詰めた、ただそれだけのシンプルな舞台。
そこは都会から少し離れた、千葉の海岸。

中央には結核を患う妻・美緒がいて、側には看病をするその夫・久我五郎。

4時間という長さの芝居の中、
芸術家としての苦悩、生活への不安、
最愛の妻を喪うという事実。
その中でも必死に生きる五郎の人生を魅せる。

一見、献身的に妻の看病をしているように見える五郎だが、
芸術家らしい傲慢さも垣間見える。

だが彼のそんな部分も含めて、美緒や友人である赤井は、凄く好きだったのではないだろうか。

死病に取りつかれた美緒。
戦地へ赴く赤井。
死を意識した2人の、優しい、包み込むような笑顔。

激しく悩みながらも生きる五郎の姿が突き刺さる。
凄い脚本だし、五郎を演じる田中さんのエネルギーもまた凄い。

出てくる登場人物ひとりひとりが、良い意味でも悪い意味でも人間らしく、
その醜い部分も含めて、魅力的だった。

美緒の母も随分と無神経に見えるけれど、
実の娘があれだけ出来過ぎていると、
家族としては複雑なものがあるだろうな。(特に妹)

愛する気持ちも、病を心配する気持ちもあるのだけど。

美緒はそもそも裕福な実家での生活を捨てて、
おそらく親の絶対に望まぬであろう、芸術家と結婚している

その点弟は異性という事もあり、特に難しい感情がある訳ではなく、
姉とも姉の夫とも接している。

これもまた家族の在り方。

美緒に献身的な介護をする、家政婦の小母さんとの関係も家族のようであり、
違うようでもある。

色々な事を思わせてくれる芝居であった。

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