旧ブログ

  • 酒と芝居と旅の日々(旧ブログ)

    http://karintheater.seesaa.net/

    旅行関係の記事と2005年7月~2006年12月までの旧記事はこちら

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« じゅんさん、レ・ミゼラブル出演! | トップページ | 2016年7月に見た芝居 »

『レディエント・バーミン』

『レディエント・バーミン』
シアタートラム

作 フィリップ・リドリー
翻訳 小宮山智津子
演出 白井晃
出演 高橋一生 吉高由里子 キムラ緑子

フィリップ・リドリー×白井晃作品。
チケットは完売、当日券の電話も全く繋がらずと大苦戦しましたが、何とかチケットを確保、観劇する事が出来ました。

前回の同コンビの『マーキュリー・ファー』が、独特の世界観で、美しくも残酷な終末の世界を描いてたが、今回は毛色の違う作風のブラックコメディ。

普通の夫婦が、日常のように犯罪を犯し、良心の呵責も無く、繰り返していく世界。

オリーとジルという、一見「良い人」の2人。
ある日、ミス・ディーという仲介者の斡旋で、2人は無料で「夢の家」を手に入れる。

但しリフォームは自分たちで行う。
家の建つ場所は、決して治安が良いとはいえない。

引っ越した早々に、その家に浮浪者が侵入し…。

タイトルには「光るゴミ」と付けられている。
彼らが欲しいものを手に入れる為、代償にしているのは浮浪者の命。

夫婦がリフォームした家が評判を呼び、周辺はすっかり様相が変わる。
引っ越してきた近所の人たちも、お金持ちばかり。
この街を変えたオリーとジルの夫婦とは、格差のある人達である。
皮肉である。

元々持っている人種ならば、家だって家具だって、何が何でも欲しがったりはしない。
オリーとジルが背伸びして、ホームパーティーをして、対等に付き合おうとしても、それは難しい。
格差はどうやっても、うめられない。

周囲からの反発で、2人は切羽詰まった状況に陥るが、再び現れたミス・ディーが新しい物件を勧める。

そもそも、夫婦に家を斡旋したのは、お役所だったのか。
近くに出来たショッピングセンターの名のとおり、引っ越し先でもネバーエンディングを繰り返す未来を暗示して、芝居は終わる。

冒頭で、まだ明るい客席の中、2人は遅れて来たお客さんのように、自然に客席から登場する。
劇中、客席に自分たちの行動の是非を呼びかける。
観客もまた、この夫婦と同じ普通の人であるという事か?

だが私は違う別の事を考えていた。

段々を年を取っていけば、若い頃より生産性は落ちていく。
いずれは淘汰される立場になっていく。

仕事して、芝居を見に行けるうちが、花。

観客をこの夫婦と同じ目線にするというのは、ありがちの手法だと思うけど、
この芝居に関しては、彼らを排除しようとした近隣住民の視点で見るのも、有りなのかも。

多少は生活に余裕が無いと、芝居なんて観に行けないからね。

« じゅんさん、レ・ミゼラブル出演! | トップページ | 2016年7月に見た芝居 »

芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193925/66764981

この記事へのトラックバック一覧です: 『レディエント・バーミン』:

« じゅんさん、レ・ミゼラブル出演! | トップページ | 2016年7月に見た芝居 »