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ETERNAL CHIKAMATSU

「ETERNAL CHIKAMATSU」
-近松門左衛門 「心中天網島」より-

作:谷賢一
演出:デヴィッド・ルヴォー
出演:深津絵里 中村七之助 伊藤歩 中島歩  
入野自由 矢崎広 澤村國久 中嶋しゅう 音尾琢真 ほか

開幕前のスクリーンに映し出されたのは定式幕。
ややぼんやりした映像は、これからの時間が幻と暗示しているのかもしれない。

ハルという名の娼婦は、恋しい男に厳しい別れの言葉を告げることになる。
傷ついた心を抱えて歩く真っ赤な橋が、過去と交錯し、小春という名の遊女の人生と交わる。

夢かうつつか。
現在か過去か。

言葉にすると陳腐だが、この行ったり来たりがとても自然。
それでいて幻のよう。

暗い闇の中に浮かびあげる、小春のこの世のものとは思えぬ美しさ。
七之助さんの歌舞伎役者として積み上げて来た力が、余すことなく発揮されている。

「ワンピース歌舞伎」を見た時も痛感したが、歌舞伎役者の肉体の表現力というものは、半端なものではない。
そして何よりも美しい。

海外の舞台の映像を見ていて、肉体表現の素晴らしさに舌をまくことがあるが、歌舞伎の人の表現はまた違う。
体の内に向かって昇華していくようだ。

「心中天網島」の書き換えとしては、やや引っ掛かる箇所もあるにはあるが、闇のような舞台と赤い橋。
凛とした深津絵里と、泣いているような七之助の小春。
そして何よりもラストの七之助のもうひと役の登場には、涙よりも鳥肌がたった。

かつてルヴォー演出の『nine the musical』のパンフレットで、勘三郎さんとの対談を思い出す。
息子さんはとても良い俳優に育ってますよ、なんて言いたくなった。

中嶋しゅうさんが、現代でも過去でも味のある芝居と存在感でさすが。
治兵衛役の俳優さん、もう少し頑張って。
深津さん、七之助さんに合わせる為か、高いヒールを履いているのだが、その姿もまた綺麗だった。

三連休の観劇はこれが最後。
ルヴォーの演出を見て、『nine the musical』のパンフを見た為か、私の「『nine』見たい病」が再発しそうだ。

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