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『スポケーンの左手』

『スポケーンの左手』
シアタートラム 最前列上手

作 マーティン・マクドナー
翻訳・演出 小川絵梨子
出演 蒼井優 岡本健一 成河 中嶋しゅう

最前列にて観劇。
開幕前に係員が丁重に「小道具が客席に飛んでくるかもしれない」事を説明。
もし当たったとしても大丈夫な素材なのでと言われたが、まさかアレが飛んでくるとは…。
確かに当たっても大丈夫だけど、心臓には悪いです。
その辺りの効果含めて、非常に面白い舞台でした。

通常のトラムとは違い、劇場の真ん中に横に長い長方形の舞台。
その舞台を両側から挟むような客席。

舞台は安ホテルの一室。
自分の見た側からは上手にベッドとクローゼットと窓。
下手に廊下に繋がる扉。

何の飾り気も無い空間である。

ベッドに左手を亡くした中嶋しゅうさん演じるカーマイケルが座っている。
その静けさと、爆発する狂気が圧巻。

カーマイケルを騙そうとした若いカップル。
蒼井優さんと岡本健一さん。
彼らに何の躊躇いも無く、制裁を下そうとする。

出演者は4人。
もう1人は成河さん演じるホテルマンのマーヴィン。

彼がまた怖い。
確かにその場所に存在し、他の登場人物と会話をしているのだけど、彼の精神は何処かへいってしまっているような怖さ。

若いカップルはカーマイケルによってパイプに手錠で繋がれ、ロウソクの火がやがてガソリンに燃え移る恐怖と戦っているのだが、その光景を見てもマーヴィンは全く意識が他所にいっている。

2人が何とか火を消そうと、カーマイケルの残したトランクをぶちまけるのだが、その中から出て来たのは…。
部屋中に広げられた誰のものかも判らない左手を見ても、マーヴィンは「だから何?」といった感じだ。
成河さんの上手さが際立つ。

いかにも街の底辺で生きているカップルが、正常な人間に見える。

最後に淡々とカーマイケルとマーヴィンが、左手を拾っていくのが、何ともシュール。

1人カーマイケルがベットに腰掛け、煙草を吹かすラストシーン。
結局の彼は何を失い、何を求めていたのだろう。

1時間45分、ラストまであっという間の芝居だった。面白かった!

ちなみに客席近くまで飛んできたのは、トランクの中に詰まっていた、たくさんの左手です。
座った場所によっては、足元まで転がってきてました。
作りものでも気味悪いし、怖い…。

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