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『東海道四谷怪談』 その2

『東海道四谷怪談』 その1の感想の続きです。

新国立の中劇場の舞台は、空間が無限に広がるようで立体的。
対照的に歌舞伎の舞台美術は絵画的な印象。

今回は歌舞伎風の舞台の作り方に囚われず、中劇場に即した演出を試みていたと思う。

面白かったのは一幕「伊右衛門浪宅の場」。
お岩が身を潜めるようにしている空間が、舞台奥の闇であること。
今後の運命を暗示しているかのよう。

伊藤家の造形も興味深い。
この物語で不思議なのは、何故伊藤家は可愛い娘であるお梅が、しょうもない男である伊右衛門との結婚を積極的に進めるということ。
娘が恋い慕っているとはいえ、伊藤家側には何のメリットも無い。

今回はお梅の方が色々な意味で結婚を望むのは難しい女性であるという造形にした事で、あの早急ともいえる縁組にも納得がいく。

お岩役の秋山奈津子さんの凄まじい芝居もあり、長い場面であったがとても面白かった。

二幕「砂村隱亡掘の場」の、壁が迫って来る演出も良い。

ただ最後の立ち廻りは、私は余り好きではなかった。
何故あの場だけそのまま歌舞伎風の立ち廻りにしたのか。
あれならば本職の歌舞伎の舞台で見た方が全然格好良い。

それでも内野さんが上手いので、十分魅せてくれたのだが、肝心の討手の与茂七役の平岳大さんの殺陣が上手くないので、最後の最後で盛り下がってしまった…。

何もない舞台で、大量の雪と大立ち回りというと、どうしてもコクーン歌舞伎の印象が強いのもマイナスポイント。

それまで面白かっただけに、最後が本当に残念だった。

色々書きましたが、3時間の長い舞台、終始ワクワクして見ていました。
新聞評等かなり辛口の感想も多いけど、いち観客としては満足です。
(そもそも自分の琴線に触れなければ、こんなに色々書かないので…)

タイムリーな事に、12月に国立劇場で『東海道四谷怪談』が上演する模様。

『東海道四谷怪談』 新国立劇場中劇場

原作:鶴屋南北   
演出:森新太郎
出演:内野聖陽 秋山菜津子 
平岳大 山本亨 大鷹明良 木下浩之 有薗芳記 木村靖司 下総源太朗
陳内将 谷山知宏 酒向芳 北川勝博 采澤靖起 今國雅彦 稲葉俊一 
わっしょい後藤 森野憲一 頼田昂治 花王おさむ 
小野武彦

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