リンク

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« 6/24の雑記(なでしこ頑張れ) | トップページ | 『東海道四谷怪談』 その1 »

『アドルフに告ぐ』続き

前回の感想から間が空いてしまった。

地方公演がはじまりましたね。
出来れば私ももう一度見たかったです。

原作を読んだのは随分昔。
2人のアドルフの流転していく運命と、最後に殺し合う事になる衝撃。
気に良いパン屋のお兄ちゃんだった、アドルフ・カミルがイスラエル軍の中尉として、平然と銃を持つ姿が衝撃だった。

舞台版でも2人が殺し合う場面は、非常に印象的に創られていた。

以前の記事で書いた通り、この場面はとても照明が明るく、舞台装置も開放的。
イスラエルには行った事は無いが、シリアやヨルダンで見た風景を思い出した。
太陽の当たり方が、全然日本と違う。そして渇いた空気…。

このラストの為に、それまでの美術があったのかと思う程だった。

余談:数年前はシリアに普通に観光ツアーで行けました。
私が生きている間にもう一度行く事は、恐らく難しくなりましたが。

この舞台を観る前に、久し振りに原作を読み返したのだが、今読むと峠と由季江の物語の方に惹かれる。
自分が年齢を重ねた為だろうか。結婚して小さな幸せを、一生懸命守ろうといる2人が切ない。

舞台版ではさすがにこの2人の話は、かなりカットされていたので残念。
それでも鶴見辰吾さん、朝海ひかるさんがとても良い雰囲気を出されていたので、嬉しい。

峠が物語の語り部でもある。

語りと音楽、目まぐるしく変わる舞台設定。
先月観た『嵐が丘』を思い出した。

谷田さんは本多大佐という非常に重みのある役。素敵でした。
息子・芳男を巡る物語は、見応えがありました。
爆撃で重症を負って、目を覚まさない由季江との別れの場面は、原作でも名シーンだと思うが、舞台もとても良かった。

由季江が病院に入いれたのは本多大佐の尽力というのは、ナレーションでも良いから一言入れて欲しかったが。
(私の聞き逃しだったから済みません)

今回の舞台、女優さんがみな存在感があって、素敵だったのも良かった。

最初から最後まで、よく出来た舞台だったと思う。
出来過ぎ、とも感じるが。

それにしても成河さんは上手い。
成河さんのアドルフ・カウフマンあってこその、舞台版『アドルフに告ぐ』だった。

『アドルフに告ぐ』
KAAT 神奈川芸術劇場

原案・原作 手塚治虫
演出 栗山民也
劇作・脚本 木内宏昌
音楽 久米大作
出演 成河  松下洸平  高橋洋 
朝海ひかる  前田亜季  大貫勇輔  谷田歩  市川しんぺー
斉藤直樹  田中茂弘  安藤一夫  小此木まり  吉川亜紀子  岡野真那美 
林田航平  今井聡  北澤小枝子  梶原航  西井裕美  薄平広樹
彩吹真央  石井愃一  鶴見辰吾

« 6/24の雑記(なでしこ頑張れ) | トップページ | 『東海道四谷怪談』 その1 »

芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

初めまして。地方の芝居好きの者です。感想を読ませていただいて「アドルフに告ぐ」やはり,見ればよかったなと後悔しました。昔,俳優座の何十周年かの記念公演で上演されたのをNHKが生放送したのを見たことがありました。脚本どなただったか分からないのですが,その公演も素敵でした。亡くなった愛川欣也さんが開演前と終演後に進行の役を務めていらっしゃいました。杉村春子さんが文学座を代表してお祝いのメッセージを送ってらしたのでずいぶん昔です。ベテランの役者さんが役にぴたりとはまって印象に残っています。是非,見比べて見たかったです。テレビで放送してくれるか再演してほしいです。

太白さま、こんばんは。コメントありがとうございました。

「アドルフに告ぐ」、俳優座で上演した事があるのですね!
貴重な情報ありがとうこございます。
原作の手塚治虫先生の漫画が、何年たった読んでも惹きつけられるのが、何度も舞台化される要因でしょうか。

今回の舞台は、演出家の美意識が隅々まで行き届いており、役者さんも皆さん素晴らしく、本当に隙の無い舞台でした。
きちんと出来過ぎてる余り、そこがやや物足りなくもあるかもしれません。

テレビで放送はどうでしょうかね。カメラが入った日があったか未確認…。

花梨さま

「アドルフに告ぐ」 京都で観ました。
すばらしかったです。
私は原作を読んだことがないのですが、花梨さんのご感想を
読ませていただいて、本多大佐と由季江さんの物語など
もっと知りたくなりました。ぜひ読んでみようと思います。
谷田さん、いかにも気骨のある軍人然としていて素敵でしたね。

原作がすばらしくても舞台ではそれがうまく表現できていないことも
ある中、この作品は脚本も演出も舞台美術も音楽も、
そして役者さんも、本当にすべてよかったと思いました。
私もできればもう一度観たかったです。

スキップさま

こんにちは。コメントありがとうございます。

京都で「アドルフに告ぐ」ご覧になったのですね!
私も京都まで飛んでいきたかったです。
谷田さんの本多大佐、もう一度見たい…。

「アドルフに告ぐ」、素晴らしかったですね。
昔原作を読んだ時も、あのラストに衝撃を受けましたが、今もパレスチナの問題は少しも解決などしてなくて…。
舞台を観た夜は、普通の呑気なツアー客でしたが、シリアに旅行に行った時の写真を見ていました。
イスラエルの国境側にはカメラを向けないようにと言われた事とか思い出しました。

すべてが良かった舞台という言葉に、深く同意します。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193925/60515769

この記事へのトラックバック一覧です: 『アドルフに告ぐ』続き:

« 6/24の雑記(なでしこ頑張れ) | トップページ | 『東海道四谷怪談』 その1 »