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こまつ座『小林一茶』

こまつ座第108回公演『小林一茶』
紀伊國屋ホール
 

作 井上ひさし
演出 鵜山仁
 

出演
和田正人 石井一孝 久保酎吉 石田圭祐
小嶋尚樹 大原康裕 小椋 毅 植田真介
川辺邦弘 松角洋平 一色洋平 荘田由紀

井上ひさし江戸三部作の一作。
他の2作は『雨』『藪原検校』。
それぞれ違った形の「毒」のある作品だ。

『小林一茶』はそのタイトル通り、俳諧師・小林一茶とそのライバルである竹理が中心になる。
物語は二重構造。480両もの大金を盗んだのは、小林一茶なのか。
その真相に近付く為、新米の同心が一茶を演じ、彼の生涯を追っていく…。

最初の幕は一茶と竹理の出会い。
次の幕では自身番で、劇中劇であることが判る。
この時点では少々混乱したが、この二重構造が最後の場面に生きてくる。

国語の教科書に載っている俳句のイメージとかけ離れた一茶像。
出世欲の塊であり、ずるく世の中を立ち回る。
出し抜く為には自分の妻となる女性を、ライバルにあてがう事までする。

出世欲は竹里もだが、川に身を投げた女の事を何年も引きずっている所をみると、幾分一茶よりマシな人間と思える。

この2人の俳諧を通した争い、出世を賭けた足の引っ張り合い、そして女の取り合い。
美しい言葉と、観客を飽きさせない作りの戯曲。

和田さん。舞台で拝見するのは多分初めて。
劇場後方から見ていて、身体能力の高い役者さんだなと思っていたら、元陸上選手だったのですね。
「ルーズベルトゲーム」の犬彦役の方ですか!
愛嬌のある一茶でした。

石井さん。
膨大な台詞を語るのですが、元々の声の良さが生きますね。
ストプレで拝見するのは初めてだと思うのですが、舞台上ではやはり存在感あります。

初日あけてまだ間が無い為か、もっと2人のコンビネーションが良くなる事を期待。

この戯曲の登場人物はいずれも魅力的だが、一番興味深かったのは夏目成美だ。
告げ口をして人を陥れる人間は、日本人では無いとまで言い切る正論を吐いたかと思えば、非常に残酷で悪い面も持つ。
人間の多面性を思い知らされた。

感想を纏めていて、改めて面白い戯曲だったと思った。

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