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カタルシツ『地下室の手記』

イキウメ「カタルシツ『地下室の手記』」
赤坂RED/THEATER

原作:ドストエフスキー(光文社古典新訳文庫「地下室の手記」安岡治子訳)
脚本・演出:前川知大
出演:安井順平

めちゃめちゃ面白かったわ!
某芝居の脚本はやはり何かの間違いだったのだろう。
絶対他の前川さんの作品は面白い筈だと、初演の評判の良かったこの芝居をチョイス。
観に行って大正解。3/9までなので、迷っている方はぜひぜひ。

ドストエフスキーの『地下室の手記』を、現代日本に置き換える。
これが驚くほど上手く出来ている。

彼女も友人もろくにいない。仕事も長続きしない。自意識過剰でコミニケーション能力に欠ける40代の男。
母親が死ぬまでは、家事は全て母親任せ。
そして手記では無く、ニコ生で己れのゴミみたいな人生を語る。

それをたった一人の俳優が演じきる。

いやいやいや何これ。リアルすぎでしょう。
自分に置き換えてしまう部分も多々あり。胸に刺さる。

「タイムラインはリア充自慢」
「金のある引きこもりは生き物として究極の進化

うろ覚えの台詞だが、ホント上手すぎる。
世間に毒を吐きながら、ついついフェイスブックをのぞく。
実家にいれていたお金は、実は母が一銭も使わず貯金されていた。
他にもグサグサくる台詞が沢山あった。

でも金のある引きこもりは、出来れば私はなりたいです(おい)。
買い物なんてネット通販で何でも買えるし。
(お取り寄せ大好きな自分。運送業界は悲鳴の現実)

勝ち組、負け組という言葉は好きでは無いが、この物語の主人公は自分を負け組だと思っている。
健康でとりあえず暮らしていけるだけのお金があるのは、視点さえ変えればとても幸せなことだと、思ってしまううのだが。

親の遺産を処分したのなら、彼を馬鹿にした普通にお勤めしてがいる3人より、多分高額の税金を払う訳で。
世の中に大いに貢献してるじゃないか!

あれ、感想が思わぬ方向へ…。

主人公の暮らす狭い部屋がまたリアル。
ベットの布団は、何か一週間くらい干してない感じ。
でもその空間が彼の全て。

だからそこにはじめて他者である女性が入って来る瞬間は、ちょっとぞくっとした。
今まで部屋に存在しなかった扉。壁紙が剥がれて突然出現する、外の世界と繋がる扉。

良い話風に纏めようとして、落としてくるラストも良い。

脚本・演出・役者に大喝采です。

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