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凄かった『メンフィス』 

『メンフィス』 
赤坂ACTシアター 一階前方

脚本・作詞 ジョー・ディピエトロ
音楽・作詞 デヴィッド・ブライアン
翻訳・訳詞 吉川 徹
演出 エド・イスカンダル
演出・振付 ジェフリー・ページ

山本耕史  濱田めぐみ
ジェロ JAY’ED 吉原光夫
原 康義 根岸季衣 他

私は高校生くらいからミュージカルが好きで、時々観劇していたのですが、このミュージカルを見て「ああ今の時代だから、このクオリティで上演出来るのだよな」と思った。

歌もダンスもですが、何よりアンサンブルさんたちのスタイルが、昔に比べると確実に良くなっている。
あの時代の衣装も似合っていて、とても可愛い。

人種差別が色濃く残る1950年代、テネシー州メンフィス。
白人青年ヒューイ・カルフーン(山本耕史)は、ブラックミュージックとフェリシア・ファレル(濱田めぐみ)の歌声の虜になる。
白人でありながら、 黒人専用のナイトクラブを訪れ、やがてDJとしてラジオデビューした彼は、ブラックミュージックを流し続ける。(公式サイトを簡単に纏めました)

山本耕史くん演じるDJ役は、実在したDJ・デューイー・フィリップスがモデルだとのこと。
彼は酒とドラッグに溺れ、死んでいったそうだ。

それを前提にしてあのラストシーンを見ると、あの場面が物語の中でどんな意味を持っているのかと考えてしまう。
見ているお客さんに、自由に想像を委ねるラスト。
私は「こうなりたかった夢…」なのかなと想像。(誰の、とは言わず)

NYで成功していくフェリシアと、メンフィスにいる事に拘ったヒューイ。
2人の道は、決して交わることが無いのだ。

この日はトークショウ付き。
濱田さんと吉原さん。2人とも音楽の難しさ、日本人が演じる人種の違いについて語っていた。
海外では当然白人は白人の役者さん、黒人は黒人の役者さん。今回肌を塗るか塗らないかも、問題となったとか。

確かに人種の問題は私たち日本人には難しいけれど、このミュージカルに関しては、そこまでの違和感を感じなかった。
女性陣のビジュアルが、黒い肌に違和感が無く綺麗だったし、何より山本くんが日本人の男性では有りえない程の色白美肌すぎて、違和感仕事しろ状態でしたし。

ヒューイは最初はただブラック・ミュージックに、フェリシアの歌に魅せられて、もっと沢山の人に聞いて欲しい!という思いであり、やがて自分が先駆者なのだという奢りと、結局は超えられない人種の壁にただもがくしかない。(それも自分の内面の問題で)

そんな物語だと私は思った。

この日のトークショウの話題にも出たが、ブラックミュージックは何故こうも心に深く響いてくるのか。
自分は音楽にはとんと疎いのだが、「Mama I Want to Sing」の音楽など、大好きだし、何故か惹きつけられる。
日本人ってゴスペル好きだよね。

特に一幕終わりは良かったです。
喋る事が出来ないゲーターが、彼が初めて言葉を発する場面は、おそらく感動的になるのだろうなという予想は出来るのだが、その安易な自分の予想の遥か上を行く、感動的な場面となっていた。
JAY'EDさんの、この瞬間に爆発する歌唱力が凄い。
ゲーターがヒューイを気に入って、横でにこにこしながらレコード盤を渡すのも可愛い。

ちょっと二幕がストーリー的に物足りないのだが、濱田さんはじめキャストの歌唱力、山本くんの確かな演技力て、とても良い芝居になっていた。
最近の新作ミュージカルでは、私の見た中ではトップクラスかも。
山本くんと濱田さんの、声の相性が良かったのも収穫。

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