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『ジュリアス・シーザー』

彩の国シェイクスピア・シリーズ第29弾
『ジュリアス・シーザー』

演出 蜷川幸雄 
作 W・シェイクスピア 
翻訳 松岡和子 

出演
阿部 寛、藤原竜也、横田栄司、吉田鋼太郎 他

『ジュリアス・シーザー』という芝居については、何年か前に一度だけ観劇している。
だが集中力を欠いていたようで、余り記憶に残っていない。
シェイクスピアの戯曲の中では、日本では上演の機会が少ない作品なのかもしれない。

前回はとにかく当時の歴史的知識が無いと、なかなか物語に入り込めないという感想で、確かに日本人には馴染みにくい芝居かとも思った。
だが蜷川演出版はそんな事無く、すんなり楽しめた。

特に奇をてらった演出等はしていないと思うし、むしろシンプルな台詞劇だったと思うが、こんなに楽しめたのは何故だ?

まずは舞台美術が目を引く。
舞台全体が大きな白い階段となっており、『コリオレイナス』を思い出させる。
階段の最上部の石像は、『タイタス・アンドロニカス』を彷彿。
登場人物たちはこの階段を上ったり下りたりしながら、権力闘争を繰り広げる。

足元の危なさに、演じてる役者さんたちの体が心配になるが、その不安定さが劇中の登場人物と繋がり、それが狙いだったのか?とも思う。

一幕のクライマックス、シーザーの暗殺場面では、赤い血が飛び散る様が効果的。
二幕の演説の場面も、その階段を上手く使っていた。

今回面白かったのが、メイク等派手な出で立ちの登場人物が目立った事。
ブルータスは阿部寛さんなのだが、彼のビジュアルに合わせたのかも。

阿部さん、立っているだけで、その容姿が説得力ありすぎる。
誠実な迷えるブルータス、ぴったりでした。

そのブルータスを演説で圧倒するアントニーは、藤原竜也くん。
派手な金髪で、舞台から遠い席だったのもあり、最初誰かと思った。
演説シーンは本当に圧巻。ローマ市民になって、出演者と一緒に演説を聞いた気分。

シーザーの横田栄司さんの、堂々とした権力者っぷりは、嬉しい驚きです。

本当に出演者みなさん上手い。

蜷川さん、数日前に熱を出されて、トークショーをキャンセルしたとのこと。
上演機会の少ないであろうシェイクスピア作品も、こんなに面白く魅せてくれる演出家さんですから、どうかお体に気を付けて欲しいです。
そして無理しない範囲で、でも一本でも多くの舞台を見せて頂けると嬉しいです。

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