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『空ヲ刻ム者』 2回目

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)
「空ヲ刻ム者ー若き仏師の物語ー」
新橋演舞場 一階前方

作・演出 前川知大(イキウメ)

2度目の観劇。
前回「つまらない」と書きましたが、打って変わって楽しめました。
何故だ。

前回は初日あいて2日目の観劇だったからなのか。
今回は一階前方で見たからなのか。

脚本にはやはり不満があるのだが、上演を重ねた事により芝居が役者さんたちに馴染み、訴えかけてくれたのだろう。

筋書を購入して読んだ所、「判りやすい」ことに重きを置いたようだ。
だがそれが却って前川さんの良さを奪ったのかもしれない。
全体的に内容が薄いと思う。特に一幕は十和が出奔するまでの過程が弱い。

一馬と双葉もいつの間に惹かれ合ったのだろう。
どうも具体的なエピソードが不足していると思う。

双葉といえば、拵えも役柄も「新・三国志」の玉蘭を思い出させるが、笑也さんファンへのサービス?

ストーリーに関しては好みもあると思うが、私は今回の筋は正直苦手です。
自分が年を取ったせいかもしれないが、悩んでいる十和を見ていて、「甘ったれてないでとりあえず働けよ」と思ってしまう。
働かざるもの食うべからずだ。
右近さん演じる九龍の登場辺りから、ようやく話が動くので面白くなるが。

一幕~二幕途中までがいまひとつなので、前回は「途中で帰りたい」という感想になり、盛り上がる筈の終盤でも気持ちが覚めていたのだと思う。

前回の観劇でも役者さんたちは熱演なのだが、それがどうにも噛み合わす、空回りしている印象でした。
今回はそれぞれのキャラクターが筋から浮かびあがってきたので、一幕からすんなり芝居の中に入っていけ、楽しめた。

福士くんの気負わない素直な芝居は、良いですね。
「RENT」のマーク役が好きだったので、今度はミュージカル系の舞台で観たい。

浅野さんは誰と組んでも、上手い。近くで見たら、衣装が色々凝っていた。足袋がピンクで可愛い。

蔵ノ介さんは相変わらず良く無い。
口上で出てきた時に、随分やつれたように見えたが、何処か具合でも悪いのではないかと心配になった。
BSプレミアムで放送された「その日のまえに」を見たが、映像では本当に魅力的。
(少し頼りない所もあるが、誠実で魅力的な男性を演じると、実に上手い)
今回の蔵さんの出演って、誰にとってもデメリットしか無い気が…。

演出は何だか新感線っぽい。美術が堀尾さん、照明が原田さんだからか。
特に九龍の工房は「阿修羅城の瞳」の二幕冒頭を彷彿。
友人は右近さんが抜刀斎に見えると言い出すし。(確かに不思議な力も使う)
全体的には2008年に日生劇場で上演された「風林火山」に、歌舞伎の要素を加えた印象。

三幕の不動明王が出現し、その力を借りて宙乗りをするという流れは凄く好き。文句なく格好良い。
お客さんも大いに沸いていた最後の立ち廻りは、ちょっと取ってつけたような歌舞伎風で、私は余り好きでは無い。

色々好き勝手書きましたが、2度目の観劇は楽しかったし、客席も満員、当日券を求める人も多く、興行としたは大成功でしょう。
ただスーパー歌舞伎の新作と銘打ったからには、もう少し練り上げたものが見たかったというのが本音です。

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