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野田地図 『MIWA』

野田地図第18回公演 『MIWA』
東京芸術劇場プレイハウス

作・演出 野田秀樹
出演 宮沢りえ 瑛太 井上真央 小出恵介 浦井健治
   青木さやか 池田成志 野田秀樹 古田新太 ほか

野球の日々が一段落。芝居復帰の一作目は、大変チケット難だった『MIWA』。

寒さの影響か足の浮腫みがひどくなってきたので、仕事終わった後の観劇はやめた方が良いかと、とギリギリまで観劇を迷った。
でも手放したらもうチケット手に入らないよな、と思い直す。
2時間休憩無しで、足がパンパンでしたが、めちゃめちゃ行って良かった舞台でした。

(以下ネタバレ有)

美輪明宏さんの波乱の人生の物語。
以前インタビューで野田さんが、「美しく生まれついた人にしか判らない事がある」といったニュアンスの事(詳細は失念。済みません)を言っていて、それがMIWA役に宮沢りえさんの理由でもあるらしい。

なるほどと思った。
美しいと言っても、ハッと息を飲むほどの美しさを持つ人間は滅多にいない。
美貌の少年役は、宮沢さん以外考えられないハマリ役。

そしてMIWAのもうひとつの人格、アンドロギュヌス。こちらは古田新太さん。
宮沢さんと古田さんのコンビネーションが絶妙。
古田さんの役者さんとしての奥行や、押しつけがましくない軽妙さが、十分に味わえる。

余談だが最近古田さんの芝居に引き付けられるのは、新感線以外の舞台なのだよね…。

最近の野田さんの作品は、批判的精神が強いヘビーな題材が多く、それはそれで凄く刺激的で良い舞台なのだけど、ちょっと疲れる…。
今回は色々なテーマを抱えつつ、美しく色っぽい舞台で、かなり好きです。

冒頭はうまれ落ちる前の踏み絵。男か女か。
長崎での刺激的な幼少期を経て原爆投下。教会がとても象徴的で哀しい。
キリスト教を信じる人の上に、キリスト教徒が爆弾を落とした(だったけ?)という台詞が胸をつく。

キリシタン、天草四郎、島原の乱。

東京に出ていき、赤木圭一郎、三島由紀夫と思われる人物との交流。
恋愛部分はもう少し突っ込んで欲しかったが、赤絃繋一郎及びMIWAが恋する相手を演じていた瑛太さんが、なかなか良かった。

「愛の賛歌」を聞きながら、ピアフも愛した男を不慮の事故で亡くしているよね、と思ったり。

宮沢さん、古田さん以外の登場人物は何役も演じる。
浦井くんが、家族に同性愛である事を責められ、首を吊る青年を演じていたのだが、随分昔に美輪さんのインタビューでこの話を読んだ事があって、記事読みながら泣いた事を思い出した。

そんな凄まじい生涯であるが、何事にも負けないMIWAは、美しさも超越しているかもしれない。

アンサンブルさんの動かし方も綺麗だったこの舞台、最大の不満はパンフレッド。
1000円というお手軽な値段なので購入したら、びっくりする程読み応えが無くて拍子抜け…。

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