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『OPUS(オーパス)/作品』

『OPUS(オーパス)/作品』 新国立劇場小劇場

作:マイケル・ホリンガー
翻訳:平川大作
演出:小川絵梨子

エリオット(第一ヴァイオリン) 段田安則
アラン  (第二ヴァイオリン) 相島一之
ドリアン (ヴィオラ)     加藤虎ノ介
カール(チェロ)        近藤芳正
グレイス(ヴィオラ)      伊勢佳世

腰痛でパソコンに向かう時間を減らしていた為、感想が遅くなりました。
事前に予習を全くせず、音符をあしらったポスター、音楽家たちの物語ということで、お洒落な会話劇を想像して行ったら、非常にシビアな内容の芝居で、良い意味で期待を裏切られました。

小劇場は普段と違い、中央に四角いステージ、前後に客席と囲み舞台。
小劇場のL列R列のバルコニー席は、不自由な大勢を強いられるので避けるようにしているが、この配置だったらバルコニー席は見やすかったかも。
私の席は一階の2列目でしたので、間近で役者さんを堪能しました。

弦楽四重奏団ラザラ・カルテットは、ヴィオラ奏者が脱退した為、新しいメンバーをオーディションする。合格したのはグレースという若き女性。
彼女がホワイトハウスでの演奏会に向けて、メンバーと練習をしていく内に、メンバー間の秘密や軋轢、人間関係が明らかになっていく。

解雇された前・ヴィオラ奏者のドリアンは、早い段階で第一ヴァイオリンのエリオットと同性愛関係にあり、またその才能を持て余し、カルテットの中の自分のポジションに不満を感じている事が判る。
恐らくそこが彼の不安定な部分を、より強めてしまったのだろう。

エリオットは何歳くらいの設定なのだろうか。
きっと昔は才気溢れた良いリーダーだったのだろうが、段々と頑固になってしまったように見える。
若くて才能溢れるドリアンを、認められないのか。
しかも恋愛関係にあるから、余計ややこしい。
ドリアンも己れの精神的な不安定さを、エリオットに依存する事で埋めているようだし。

女好きのアランがグレイスに近付いて、メンバー内の恋愛禁止を持ち出したエリオットに、台詞が無くても「お前が言うなよ…」という空気が漂っていたのが、面白かったし、役者さんたちの実力を感じた。

カールが病気で時間が無いという事実が明らかになり、より良いものを、より高いレベルを目指すという、アーティストとしては当たり前の感情を前面に押し出し、ラザラ・カルテットはエリオットを解雇し、ドリアンを第一ヴァイオリンに向かえる。
彼らの象徴でもあるようなヴァイオリンは粉々になってしまうが、今後のラザラ・カルテットは砕け散るのか、それても一度駄目にした事により、新たに再生するのか。
色々と想像出来るラストだった。

筋を追うと、非常にシリアスだが、実際の舞台は役者さんたちの軽妙な会話でテンポ良く進んでいく。
役者さん皆さん上手いし、何より小川絵梨子さんの演出が良い。

とても満足度の高いお芝居でした。

ところで劇中で当然演奏する場面が何度も出てくるのだが、皆さん弾いている芝居が実に上手い!
プロの演奏家の方から見たら穴があるのかもしれないが、私のような楽器も弾けない人間から見たら、ちゃんと弾いてるように見えました。
音響さんも上手いのだろう。

久し振りに見た加藤虎ノ介さん、『半沢直樹』にエロ本ぶちまけた灰田役で出ていて、映像で見た時もびっくりしたけど、かなり恰幅が良くなっていた。
確かまだ30代の筈だし、ドリアンとても良かっただけに、あの体型はちょっともったいない…。

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