お勧め!『バブー・オブ・ザ・ベイビー』
『バブー・オブ・ザ・ベイビー -UNDEAD OR UNALIVE-』
本多劇場 前方下手
作・演出 池田鉄洋
出演 田中圭/福士誠治/大口兼悟/田口浩正/池田鉄洋
パワフルで体張ったエンタメ芝居。めちゃめちゃ面白かった!
久しぶりの下北沢。若い人が多いな、と年寄りめいた事を思う。
自分の初・本多劇場は高校生の時。20代の頃は芝居に飲みにと、よく下北沢に来ていた。
本多劇場の中も、可愛らしいお嬢さんがいっぱい。
補助席まで出る盛況の中、ホントにワクワクする舞台で、何だか若い頃と同じような感覚で楽しめた。
自分の中では、今年一番集中して見られたお芝居です。
(以下ネタバレ有)
新宿歌舞伎町の雑居ビルが舞台。
歌舞伎町ではゾンビが発生して、雑居ビルの中の人々は孤立無援。
物語の発端は、1Fイタリア料理店に来た臨月の妊婦さん(田口浩正さん)で、ゾンビ騒動の中産まれた子供が、成長して当時の事を語る形式。
1Fイタリア料理店→3F古地図の出版社→4Fヤクザ事務所→2Fメイド喫茶と、舞台は変わっていく。
たった5人の出演者で、各フロアの登場人物を演じるので、一人何役もこなす。
これは舞台裏は運動会状態だろうな…。
ビルの階段はゾンビに占拠され、唯一の脱出ルートは通風孔のみ。
各フロアに話が変わる際は、暗転の中、映像を上手く使って、通風孔での移動の様子を見せたりしている。
その間に着替えたり、メイク変えたりしているのだろう。体張っている分、観客もホント楽しめる。
登場人物も普通の人からぶっ飛んだ人、女装まで様々。
4Fヤクザ事務所はホモ祭りだし(笑いすぎて涙出た)、2Fメイド喫茶は当然女装祭り。
田中圭くん、メイドの扮装可愛かった。
池田鉄洋さんも、別の意味で何だか女装がよく似合ってた。
メイドさん達は実に逞しい。ゾンビに包囲されているのに、その様子をネット中継する。
イケメンの使い方も実に正しい。
下手前列だったので、はじまった途端福士くんのギャルソンが目の前で、ちょっとときめいたよ。
出版社の草食系メガネ男子も可愛い。
見所が多すぎて、書き切れない。出演者、みな良かった。
見ている時は、笑ってばかりだったが、後からストーリーについて考えたりも。
こんな楽しい舞台を作ってくれた、池田鉄洋さん及び関係者の方々、本当にありがとうございます。
残念なのは、公演期間短いし、チケット無いしで、周囲にお勧め出来ない事かな。(当日券はある模様)
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