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『るつぼ』 新国立劇場小劇場

『るつぼ』  新国立劇場小劇場
2012年11月10日(土)13:00 

作:アーサー・ミラー作 
翻訳:水谷八弥 
演出:宮田慶子 
出演:池内博之 / 鈴木杏 / 佐々木愛 / 磯部勉 / 戸井田稔 / 関時男 /
田中利花 / 檀臣幸 / 浅野雅博 / 栗田桃子 / 他

観劇した方の評判が大変良かった舞台で、急遽チケットを確保。
休憩をはさんで上演は3時間45分と聞いて、体力不足の現状、ちょっと腰が引けたが、寝落ちする事も無く最後まで舞台に引きこまれました。

後半の日程のチケットが、じわじわ売れていくのが面白かった。
まさに口コミでチケットが売れる良い例。
私は前楽の土曜に観劇。当然客席は超満員でした。
当日券も厳しくなってきたようで、事前にチケット取っておいて良かったです。

『るつぼ』
17世紀末に実際に起きたセイラムの魔女裁判に取材しながら、1950年代当時のアメリカの赤狩りやマッカーシズムを痛烈に批判し、社会現象ともなった問題作、とのこと。(公式HPより)

村の有力者のプロクター(池内博之)が、家で働いていた少女アビゲイル(鈴木杏)と不倫の関係に陥り、アビゲイルは妻のエリザベス(栗田桃子)に静かに追い出される。
アビゲイルは村の人間を次々と魔女だと告発し、エリザベスも告発される。

いやもうね、怖いなんてものじゃないのですよ。
アビゲイルはじめ、村の少女たちは、集団ヒステリー状態のようになり、悪霊がいる、あの人は魔女だと喚き散らす。
少女たちはもしかしたら最初は軽い遊びだったのかもしれないけれど、アビーに先導されるまま、完全に悪霊が見えると思い込んでいる。

告発された側がいくら真実を訴えても、誰も信じてくれない。
土地争いに絡んで、告発された人間も、罪に落とされる。
反論は悉く覆され、何を話しても自分の不利にしかならない。

この時代のキリスト教徒にとって、不倫は大変な罪な筈で、プロクターはその罪すら自ら告白し、アビーを姦淫の罪で告発するのだが、その最後の切り札も通じない。
アビーは罪人でありながら、裁かれることなく、叔父のパリス牧師の金を盗み村から逃げ出す。

公正を目指したヘイル牧師の言葉も、一度下した決定を覆させないダンフォース副総裁によって、取り上げられない。

他人によって、陥れられるというのは、現代でもある話。
(下世話だが2ちゃんのまとめサイトで読んだ話を思い出した)
また権力者が、薄々自分の間違いに気付きながらも、地位やプライドの為にそれを認めないのも、本当によくある話。
間違いを認める事をすれば、免罪など随分減ると思うのだけど。

セットは極めてシンプルで、照明が実に美しい。(特に後半の牢の場面)
この骨太な脚本、応酬される膨大な台詞を、見事に表現した役者さん達が素晴らしい。

池内さんは堂々たる舞台俳優となりましたね。
ここ最近の出演された舞台の演技は、どれも良いです。
昔、アオドクロでボロクソに言って、大変申し訳ありませんでした。

ジョン・ヘイル牧師を演じた浅野雅博さんが、凄く印象的だった。
過去の出演作を見てたら、何本が見てた。
そして『モジョ ミキボー』の再演も知った!

公式や役者さんのBLOGを拝見すると、本当に気力体力を奪われる舞台のようで。
お疲れ様でしたという言葉と共に、ぜひ再演を希望します!

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