『ミス・サイゴン』(プレビュー)
『ミス・サイゴン』(プレビュー)
2012年7月3日 めぐろパーシモンホール 2階前方から
エンジニア:市村正親
キム:知念里奈
クリス:山崎育三郎
ジョン:岡幸二郎
エレン:木村花代
トゥイ:泉見洋平
ジジ:池谷裕子
見終わって、こんなにぐったりした芝居は久し振り。
心地よい疲労。それだけ舞台に魂を持っていかれた。
好きだったエンジニアとクリスが今回は不在ということで、二の足を踏んでしまったのだけど、本当に見に来て良かった。
帝劇で見た演出も好きでしたが、新演出版はより凄いというか、よりリアルというか。
単にセットをツアー用に簡単にしただけかと勘違いしていました。
ミュージカルなのだけど、芝居の部分により重点がおかれている。
キムとクリスの恋愛が、余りに痛々しすぎて。
キスしたりと、スキンシップが増えているのだが、甘さよりも必死にお互いを求めているという感じ。
もしクリスがキムを連れてサイゴンを脱出出来たとしても、この2人の恋は長続きしなかったかも。
新演出でここまで変わるとは。
戦争に引き裂かれた悲恋、というより、異常な状況下で、お互いにのめり込み過ぎた故の悲劇と見える。
クリスはアメリカに戻り、支えてくれる人もいて、夢から覚めたけど、キムは永遠に覚める事が出来なかった。
結局キムの精神の拠り所は、クリスへの愛だけだったから。
凄く哀しいキムを演じていた知念さん、素晴らしかった。
育三郎くんも予想外(失礼)に良かった。
体もしっかり鍛えていたのはさすが。
ただこれだけ新演出で、キムとクリスの関係がより迫ってくるようになると、前回のキャストの方でも見たかったなというのが本音。
井上・藤岡・照井クリス、今回の演出で見たかったです。
エンジニアの立ち位置はそんなに変わってない印象。
市村さん、一幕前半はいまひとつでしたが、サイゴン陥落後は圧巻。
セットは今回のバージョンの方が全体的に好きですが、あの映像は無くても良いのでは。
かなり安っぽい使い方で興醒め。
そんな訳で新演出版、一回見たら良いかと思ってたけれど、現在青山劇場いつ行くか検討中です。
大・お勧めです、新生『ミス・サイゴン』。
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