tpt81『プライド』
tpt81『プライド』
d-倉庫 上手より
作: アレクシ・ケイ・キャンベル
演出:小川絵梨子
出演:馬渕英俚可 須賀貴匡 山口馬木也 谷田歩
d-倉庫久し振りで、周囲暗いし迷うかと思ったが、ちゃんと案内が立ってくれていた。
ありがとうございます。
狭い劇場は満員。もう少し大きな劇場で上演しても良かったかも。
しかしtptの芝居はハズレ無いね。
なかなか手強い芝居だった。
内容が圧倒的で、終演後動けないくらい。
1958年と2008年。同じ名前を持つ3人の男女。
交錯する時代。
時代が行ったり来たりするのだが、その点は非常に判りやすい。
扉と奥の部屋に向かう下りの階段。
そこを人物がいったり来たりする。
簡易な部屋のセットしか無いのだが、その無機質さが幾通りの場面に変わる。
1958年では忌み嫌われ、精神科で治療を受ける「同性愛」
(この治療方法が「時計じかけのオレンジ」に出て来たルドヴィコ療法のよう。)
2008年では差別は幾らか改善されたようで、実はキワモノ扱い。
3人のキャラクターは、確かに違う人物なのだが、どこか共通点があるようにも見える。
凄い脚本であり、演出だ。
輪廻転生という言葉が浮かんだ。
谷田さんは3役。
コスプレーヤーは軍服似合すぎ。かなりの売れっ子でしょう。
2役目の編集者が個人的にはツボ。軽薄で芸術や文化の上っ面だけ舐めて、判ったような顔している人物。
ああいう人、いるよね~。今まで見た事も無いキャラクターで、面白かった。
12/25まで。公演期間が短くてもったいない。
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