旧ブログ

  • 酒と芝居と旅の日々(旧ブログ)

    http://karintheater.seesaa.net/

    旅行関係の記事と2005年7月~2006年12月までの旧記事はこちら

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« 初春花形歌舞伎・昼 | トップページ | ウーマン・イン・ホワイト その2 »

ウーマン・イン・ホワイト その1

『ウーマン・イン・ホワイト』青山劇場 1階J列より

ミュージカルなのだから、当然歌えなくてはいけない。
その点今回のキャストは、歌唱力に不安のある人が皆無で申し分無い。

でもミュージカルは歌が上手いだけでは成立しない。
初演→再演と見て、それを思い知らされる舞台でした。

自分の過去の感想を見返しました。

前回の「ウーマン…」の日本版が評判良かったのって、ストプレよりの演出、それに応えられる演技力のある役者を集めたからだと思うのだが。

その危惧通りの出来でした、再演版。
初演を見てなかったら、それなりに楽しめたのかもしれないが。

全体的に薄味の芝居になってしまい、起伏が無い。
良かったのは、マリアンとフォスコの場面って、芝居全体としておかしいでしょう。

何といっても、ウォルターとローラが熱烈に愛し合っているように、全然見えないのが最大のネック。別所ウォルターと沙也加ローラが恋しい…。

平日ということを差し引いても、客席はお寒い限り。
前回も客入りは苦戦してたが、段々とお客が増え、グッズが売り切れ、千秋楽は立ち見も出たほどの熱狂とは程遠い。
初演で確実に「作品のファン」を掴んだと思ったが、キャスト変更で逃げられましたね。
ホリプロさん、見通しが甘いです。

なるべくまっさらな気持ちで見ようとしてました。初演をリピート観劇していなければ、楽しめたと思います。初演は初日からクオリティが高かったと思い知りました。

田代さん、『ブラッドブラザーズ』が良かったし、年齢的にも役に合ってるし、歌も上手いし期待してました。
だがまず受けの芝居が出来ない。
ウォルターは前半は物語の中心にいて、巻き込まれていく役割なので、各場面、各役者の芝居を、受けないといけない。
アンとの出会いも、アンが警戒心を解くように見えないし、マリアンのお喋りも、フェアリーとのやり取りも生きない。
ハートライトって難しい役なんだね…。
ハートライトが若返ったからか、マリアンまで何故か若返って違和感。

ローラの大和田さん、所作が雑。優雅に振舞わないから、お嬢様に見えない。
歌も芝居も悪くないけど、がさつでローラとしては×。
大和田さん、普段の喋り方とかも、ちょっと元気いっぱい系だからな…。
品の良さって演技力だけでは絶対カバー出来ない部分だし。立ち振る舞いは日常から気を付けないと身に付かない。
パーシヴァル卿にも、一人で立ち向かっていけそうだった。

三重奏は綺麗だけど、一体この3人いつ恋に落ちたのか疑問。
「素敵な笑顔」とか「艶やかな髪」とか歌われても、過程が見えないので唐突すぎて…。

「I Believe My Heart」も歌は凄く綺麗なのですが。
ローラ、ショールはもう少し丁寧に扱ってくれ。バサバサと音がしそうな乱暴さ。
歌のあと、ウォルターが手にキスするのも、台本に書いてあった通りの動きをしてますとしか見えない。

収穫祭のダンスはかなり振り付けが変わってましたが、複雑にしすぎて、初演の方が判り易かった。

初演は確か子供がローラを誘って、上手にウォルター&マリアン。
ウォルターは能天気にローラに手を振ったりして、横のマリアンは複雑顔。
そのうちローラが誘いにきて、バカップルかよ!と突っ込みたくなるくらいのラブラブで2人で踊る。
マリアンはスケッチブック見て、バカッブル見て、大ショック。
(上記で合ってなかったらごめんなさい)

再演版はウォルター&ローラのラブ度が薄くなってるから、変に凝った演出にするより、初演のようにシンプルな方が判りやすいと思う。
ダンスのあとのローラ抱き上げも、別所・沙也加の身長差だから生きるのであって、田代・大和田は別の手法を使えばよいのに。
変なところで初演をなぞり、変えて欲しくない所は変えている。

ダンスのあとに、ローラをすっぽりと包み込むように抱き締めるのが、「僕の可愛いお姫様」という感じで大好きだった。
絵本から出てきたような可愛いカップルで、世間の荒波全然知らずで、だから後の悲劇が引き立ったのだよな…。
2人のラブ度が薄いから、マリアンの苦悩も葛藤も薄くなってしまった。

ラストシーンの熱烈なちゅーも無いし、カーテンコールでも2人がバラバラだし。
何でわざわざローラとウォルターのラブ度を薄めるようにしているのだろう?
カテコでもローラがウォルターにエスコートされて去るのが良かったのになぁ。
別所さんが「さぁお姫様」という感じで腕を出して、沙也加が姫っぽく優雅に腕を組んで、2人で舞台を去ってく姿が好きでした。

初演を見てなければ、上手い歌にうっとりと浸れたミュージカルなのだろうけど。
大好きな作品だし、演出もほぼそのままだし、玲奈マリアンも大好きなのだけど。
書いているうちに、本気で悲しくなって涙出てきたよ…。バカすぎます、自分。

思えば沙也加はこの舞台ではじめてみて、ファンになりました。
なので別所&沙也加カップルには、私は思い入れが強すぎるのかもしれません。
新キャストに意地悪な見方は、絶対したくないのですが。

続きます。次回はもう少しポジティブな感想で。

« 初春花形歌舞伎・昼 | トップページ | ウーマン・イン・ホワイト その2 »

芝居・ミュージカル」カテゴリの記事

コメント

もうすぐ観劇日が来るのですが
初見なら特に問題なさそうなのである意味安心です(笑)

厳しいご意見だとは思いますが
読んでいて嫌な気分にはなりませんでした。
むしろ、本当にWIWというお芝居がお好きだったのだなあと思いました。

まだ初日開けてすぐだし、若者の多いカンパニーだから
後半化けてくる可能性もあるかもなあと思います。

初演とは違うけどいいね、といえる舞台に育つといいですね。

こんばんわ。
初演版2回、再演版2回(昨日現在)見ました。
再演版は芝居が薄い・・・は同じ印象でした。

笹本さんが必死に実年齢から設定年齢まで押し上げたのを、
周囲のキャストが押し下げてるように見えました。
マリアン、今回は凄く若く見えますよね。
設定は36だったかと思いますが、29ぐらいに見えます。

☆みずたましまうまさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。

再演版も普通に良いミュージカルだったと思います。
少なくとも「NINE」みたいに、「はぁぁぁ???」という事は無いです。
田代さんはまだ経験も浅いし、これからぜひ頑張ってローラを愛して頂きたいです。

みずたましまうまさんの感想も楽しみです。


☆ひろきさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

初演キャストが良すぎたのかなぁ、と思います。
ひろきさんの感想も拝見しましたが、私とツボが似てました。
私も今回は高校生の恋愛みたいと思ったので…。

どうにも田代さんが軽いのと、大和田さんが庶民的なので、
二幕ラストで舞台を去る二人が、これから渋谷に遊びに行きそう…。

再観劇の感想も楽しみです。

初めまして。おはようございます。

昨日ソワレを観劇してきて、初演とどう違うんだろう
とおもって、検索をしていて辿りつきました。

「ミュージカルは歌が上手いだけでは成立しない。」

同感です。アンとパーシバルは、役に馴染んでなくて
ソロと演技パートの落差が大きすぎて、浮いてる感じ
がしました。(歌上手いのわかるんですが...)
他の役も、役の設定に上手くあってないかな?と感じました。
(玲奈さんが、振り回されちゃってますね。)

その後、トークイベント見てきましたが、あ~、最近
のヅカ女優さんの、あ~勘違い再びを見てしまいました。

セットはみきれのない台形構成で、奥行きがなくなり
不自然な動線が増えましたね。
オケも、バイオリンが外れて、チェロ・ビオラに。
(これって、全体にキーが下がったんじゃないかと
思います。玲奈さんの声の伸びないのはそこかも?)

美帆ちゃんは、何とか歌頑張ってるのは、買います。
ただ、聞かせるんだから、変なところで裏に行かずに
自然に聞こえるポイントで切り替えて欲しいですね。
歌で一杯一杯で、演技に実力が廻らない感じです。
もともとストプレがうまい役者さんなので、来週に
期待します。

いい作品なので、楽まで見守りたいと思います。
次の観劇のご感想も期待しております。

はちべえさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
音楽面にまでの深い洞察、凄いです。

大和田さん、別の舞台で見てとても良かったのですが、普段の喋り方を聞いて「お嬢様出来るの?」と危惧しました。
所作は普段から訓練しないと難しい部分ですし。
楽しみな女優さんなのですが。

WIWは一回のみにしました。
割引のハガキを持っているのですが、もういいかな…。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193925/32991452

この記事へのトラックバック一覧です: ウーマン・イン・ホワイト その1:

» 『ウーマン・イン・ホワイト』(4) [ちょっとしたひとり言]
2010.1.15(Fri.) 13:30~16:45 青山劇場 2階E列上手側 [続きを読む]

« 初春花形歌舞伎・昼 | トップページ | ウーマン・イン・ホワイト その2 »