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雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』
5月11日(月)19:00 シアターコクーン 一階BR席

作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄

出演・
鳳蘭、三田和代
真琴つばさ、中川安奈、毬谷友子
ウエンツ瑛士、古谷一行、石井愃一、磯部勉、山本龍二、横田栄司 他

この芝居は、時間の止まった風吹景子に三田和代さん、景子が待ち続ける男役スター弥生俊に鳳蘭さん、というキャスティグをした時点で、大成功といえるだろう。
観劇を迷っている方、お勧めです。三田さん見るだけでも、価値のある芝居。

(以下、ネタバレ有り)

【あらすじ】
真夜中のとある百貨店。店内の大階段があるロビーを使って夜な夜な、『ロミオとジュリエット』の稽古に励んでいるのは、新村久(古谷一行)をはじめとする壮年の男たち。かつてこの百貨店に創立された石楠花少女歌劇団の熱狂的ファンであった“バラの戦士の会”の面々である。ジュリエットを演じるのは歌劇団の名花と呼ばれた風吹景子(三田和代)。三十年以上前、空襲により歌劇団が消滅した事実を受け入れられず、未だゴールデンコンビといわれた相手役、男役スターの弥生俊(鳳蘭)を待ち続けている。新村たちは、景子の少女のような危うい精神をなんとか守ろうと、歌劇団再結成を呼び掛ける新聞広告を出し、稽古につきあっているのだった。新村たちの奮闘を冷ややかに見つめる振付家で、新村の義妹・加納夏子(中川安奈)や北村次郎(ウエンツ瑛士)など若い世代も、次第に彼らの不思議な情熱に取り付かれていく。歌劇団の歌姫であった直江津沙織(毬谷友子)をはじめ、メンバーたちが集まり始め、華やぐ百貨店。そんな中、妹の理恵(真琴つばさ)の手にすがりつつ、ついに俊がその姿を現した。謎めいた瞳をサングラスで隠して…。(公式サイトより)

三田さんが凄すぎる。少女のまま時間を止めている危うさと儚さ、狂気なのか正気なのか、ハッとするような鋭い台詞の数々。
鳥肌が立つような芝居を見せる。

社会的な地位も財産も名誉もある、“バラの戦士の会”の面々が、必死に護ろうとするのに、非常に説得力がある。

そして鳳蘭さんの存在感!出番は少ないが、「花がある」とはこういう人のことの言うのでしょう。
登場しただけで、こちらも「男役スター」に説得力がある。

二幕、ようやく景子の前に俊が姿を見せた時、二人の再会には、激しい台詞の応酬を聞きながら、涙が自然に出た。
でも取り戻した夢は一瞬にして砕け散り…。

俊は盲目になり、娘を抱えて、多分もうとんでもない苦労をしたのだろうな。
現実とこれ以上戦うより、夢の世界のまま終わりたかったのかも。
それと夢を取り戻そうとすることの虚しさ。
私はそう解釈した。

景子は「眠りの森の美女」のオーロラ姫を思い出した。
王子様は目の前に現れて、すぐに消えてしまったなぁ…。

デパートの一階。派手なディスプレイ。吹き抜けの天井。大階段。高度成長期の時代?
そのまま歌劇団のステージになる。
舞台美術、照明も良かったです。
毬谷さんらかつての少女たちが、赤いドレスで舞台に居並ぶ姿は圧巻。
脇を固めた“バラの戦士の会”の男優陣も良かった。

残念だったのは、中川安奈さんと真琴つばささん。
中川さん演じる夏子は、ダンスの振付師という役なのに、ダンスが下手で説得力ゼロ。
これは踊れる人をキャスティグしなかった方が悪いです。

真琴つばささんは、容姿が鳳蘭さんと血縁関係があるという設定にぴったりだったのですが、いかせん芝居が下手で…。
特に一幕最後に、三田さんと対決する場面は、力量が違いすぎて、気の毒でした。

全体のクオリティが高いだけに、この点だけが残念です。
それでも本当に素晴らしい芝居で大満足。
三田さんはこの演技で何かの賞を取るんじゃないかと、そんな事まで思った。

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コメント

最近何本コクーンのチケット無駄にしてしまっているやら...。
この公演は行きたいなあ~って思っているのですが、
なんだかまた、また、また買ったチケットの頃の日程、仕事の関係で微妙...見れると良いなあ。

harumichinさん、こんばんは。
劇場に行くと、harumichinさんと遭遇するかな?とワクワクしてます。

『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』は、脚本がツボに入るか、入らないかで、全然印象が違うと思います。

でも三田さんの芝居や、ジュリエット達の迫力は、必見です!

花梨様
やっぱり!そうですか!!
三田和代&ツレちゃんってだけで、もうそそられてっっ!
なのに、軍資金不足で、ただただコクーンだから、WOWOWでやるんじゃないかと思ってばかり…。
ああ、行きたやな~。

かしまし娘さま、こんにちは。
コメント返しが遅くなり、ごめんなさい。

三田さんと鳳さん目当てだったら、絶対見たほうが良いですよ!
おけぴとか見ますと、定価より安いチケットも出てますし。

三田さんの芝居は圧巻です!

花梨さま
私、この舞台観たかったんです~(泣)。
大阪公演あるかなぁ、とヒソカに期待していたのですが。
いくつかレポを読んだのですが、ピンと来なくて、
さすが花梨さんのレポは舞台の様子がとてもよく
伝わってきました。ありがとうございました。
三田和代さん、「リチャード三世」でもすばらしかったですね。
ナマ鳳蘭さんともしばらくご無沙汰しているので、
やっぱり観たかったなぁ~(涙)。

スキップさん、こちらにもコメントありがとうございます。

私も当初スルーする予定の芝居でしたが、安くチケットが手に入ったので、観劇決行。
行って大正解でした。
本当に隙の無い、おもしろい芝居ですよー。
男優陣も、毬谷さん達かつての歌劇団の面々も、素晴らしかった!

三田さんの芝居を見るためだけに、もう一回行きたいくらいです。

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