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淫乱斎英泉

『淫乱斎英泉』
2008年4月3日(金)14:00開演
あうるすぽっと

作:矢代静一
演出:鈴木裕美
出演:浅野和之 田中美里 木下政治 高橋由美子 山路和弘

ちらしを見た時から期待していたのですが、これはもう期待以上!
めちゃめちゃおもしろかったー!
ただ残念なことに、平日マチネということもあり、お客さんの入りがいまひとつ。
濃厚な芝居が見たい方、ぜひぜひあうるすぽっとへ!

しっかりした戯曲を、的確に演出すれば、これだけ見応えのある芝居が完成するという、素晴らしい見本。
演出と舞台美術が凄い!舞台全体は三角形のような、座敷なのだが、奥に襖(だったかな?)があり、その後ろが恐らくスクリーン。
場面、時間の移り変わりが多いのだが、セットを生かし、後ろのスクリーンの映像で、背景・季節・時には浮世絵、春画を映し出す。
この映像が最近の新感線のように「いかにも映像使ってます」感が全く無い。自然なのだ。
舞台中央で行われている、役者さんの激しい芝居を、十分に引き立てている。

美しい舞台美術の芝居は、何度もみたけど、一歩間違うと、舞台美術を見に来たになりかねない。
そういった意味でも、最近自分がみた芝居の中では、間違いなく最高の舞台美術、舞台効果だったと思う。

そして役者さんの力を、最大限に引き出しているのは、演出家の力だろう。
出演者全員の演技の応酬にも唸らされる。

英泉役の山路さん、高野長英役の浅野さん、共に怪演。人間の業を見せ付けられ、怖いくらい。
お峯役の田中美里さんも凄い。兄・英泉との共依存のような関係。思慕を寄せる長英との関係の変化。
どろどろの人間模様の中、自然体のお半役の高橋由美子さん、越後屋の木下政治さんの存在も実に良い。

見応えのある芝居でした。
時間があれば、もう一度みたいくらいです。

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