リンク

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

« リチャード三世 1 | トップページ | ミュージカル『フィレモン』 »

リチャード三世 2

今回の「リチャード三世」は、非常に判りやすかった。
リチャード三世に限らず、海外の歴史劇を日本人が何の予備知識もなく見て、理解しようというのは難しい。
ランカスター家、ヨーク家。薔薇戦争。

的外れなことを言っていたら申し訳無いけれど、日本人なら「信長」「秀吉」「家康」を知ってて当たり前のようなものなのかも。

なので「リチャード三世」に至るまでの筋立てを書いた、説明の紙は非常に判りやすかった。
今年の秋には新国立劇場で『ヘンリー六世』三部作もある。良い機会だから、覚えなければ!

今回も演出は映像を多用。
いのうえさんの最近の演出、映像の使用方法は賛否両論ありそうだが、私は『メタルマクベス』や、今回の『リチャード三世』は良かったと思う。『IZO』は映像は必要最低限にして欲しかったかな。
無国籍っぽい芝居には、合っていると思う。

特に人物相関図が複雑なので、「クラレンス公」という台詞が出てくる時に、クラレンス公の映像が出るのは、良いアイデア。
逆に要らないなと思ったのは、心の声を映像に出した所。
リチャードが手元のマイクに心の声を吹き込み、マーガレットはモバイルPCに呪いを打ち込む。
そのアイデアはおもしろいが、全部モニターに台詞を出すのは過剰。ポイントだけで良いのでは?
私はこの部分はほぼモニターは見ませんでした。台詞を耳で味わいたいから、邪魔だったので。
特にマーガレットの銀粉蝶さんが絶品だったので、余計な小細工は要らないと感じた。
古田さんの台詞に不安があるからの、苦肉の策に思えてしまった…。

でもワイドショウの生中継のように、「LIVE」の文字が入った映像を流すのは、めちゃめちゃ好きだったー!
演説も、民衆への扇動も、逮捕も、戦争も、カメラを通して生中継。
この路線でまたシェイクスピアやって欲しいー!

今回はかなり実験的な要素も多いし、過剰すぎる演出とも感じられる部分もある。過剰なのは私は好きですが。
上手い役者さんがしっかり演じている場面は、その演技だけで見せて欲しい。
二度目があれば、もっと整理されて、見やすくなるのでは?
マクベス、リチャードときたら、オセロかハムレットか?うーん、いまひとつピンと来ない。あ、タイタスが良い!蜷川演出版が圧倒的だからこそ、あえていのうえ流『タイタス・アンドロニカス』 みたいー!古田さんが若い頃にエアロン演じてたら、鼻血ものだったろうな。うわー、見たくなってきた。

コメントにも書きましたが、古田さん再度シェイクスピア劇に出るなら、今度は道化役で見たい。
道化の場面って、結構つまらなくないですか?古田さんだったら、おもしろくしてくれそう。
そんなことを思ってたら、パンフトで蜷川さんが書いていたので、そのうち実現すると勝手に期待。

関係ありませんが、私はこの戯曲の「絶望して死ね」という台詞が大好きです。
皇太子2人が非常に上手くて感心。それだけに悪夢の場面が映像だったのが残念。これは出演時間の関係だろうなぁ。
この子役の出演時間を制限する、馬鹿な法律何とかして欲しいですわ。昼の部に助六とか見たくなぃぃぃぃ。

色々と書き連ねましたが、ラスト、戦闘シーン~リチャードの死とリッチモンドの勝利の演説までの流れは、鳥肌が立つ程格好良かった。
やはりラストが素晴らしいと、大満足して劇場を出られるなあ。

« リチャード三世 1 | トップページ | ミュージカル『フィレモン』 »

芝居・新感線関連」カテゴリの記事

コメント

人物の説明の時に映像が出るのと、生中継映像はいいアイデアでしたね。
あの戯曲からよくあんなこと思いつくなあ。
私はニュース速報もわかりやすくて結構好きでした。

>苦肉の策
ちょっと思いました(笑)

>ラスト、戦闘シーン~リチャードの死とリッチモンドの勝利の演説までの流れは、鳥肌が立つ程格好良かった。

同感です。
これ見られたから来て良かったなあと終演後に思えて
幸せな気分で帰れました。

みずたましまうまさま、こちらにもコメントありがとうございます!

そうそう、ニュース速報もおもしろかったですね。
いのうえさんのアイデア満載で、古典劇が不思議と身近な社会的ニュースに感じられました。

この路線で別のシェイクスピアも上演してくれないかなぁ…。

花梨さま
一連のレポ、興味深く拝読しました。
私は結構オーソドックスな「リチャード三世」のように
感じたのですが、花梨さんのレビューを読ませていただいて、
いのうえさんらしい演出に改めて気づいた次第です。
古田さんは元々滑舌に難ありですが、それが
やはり今回のような台詞劇ではちょっと裏目に出たでしょうか。
何だか憎めないリチャードでしたけどね~(笑)。
銀粉蝶さんと若松さんの際立ちぶりには全く同感!
若松さん、舞台で観るの久しぶりだったのですが、
やっぱりよかったわ~。

私的に初の「リチャード」だったのですが、、、
全く予備知識のないまま観に行って敗北しました。
開演前にいのうえさんの解説チラシを読んで良かったぁ。
アレが無ければ敗北どころか惨敗だったと思います。(笑)

本日2度目を観に行きましたが、
前回観に行ってある程度、内容が頭に入ってたので、
すごく楽しめました!

モニターに映し出されたセリフ。
>苦肉の策に思えてしまった…。
まさしくプロンプター代わりでした。(笑)
今日観に行って気づいたんですが、
新太くんがセリフをド忘れたのか、
ちょっと間があった後、モニターに次のセリフが映し出されるを待ってから、
話し出してました。(笑)

スキップさん、こんばんは。
コメント返しが遅くなり、申し訳ありません。

「リチャード三世」、多分新感線の客層を考慮して、はじめて見る方にも判りやすくしようと、随所に工夫をされていた印象です。

とはいえリチャードのキャラ設定、演出の方向など、やや中途半端だったかなぁ?
路線としてはおもしろかったので、もっと突き抜けて欲しかったです。

若松さん、小劇場でよく拝見しています。
いつでもどこでも怪演です。

麗さん、こんばんは。
コメント返しが遅くなり、申し訳ありません。

リチャード三世は、私もはじめて見た時に、人間関係がごちゃごちゃになって、終演後にパンフレッドに載っていた系図を必死で見た覚えがあります。

今でも時間があくと忘れるので、観劇前に人物相関図を見るようにしています。

モニターの台詞は微妙な気が…。
「LIVE」映像は、結構好きでした。

花梨様、まいど!
古ちん贔屓のはずなのに、今回ばかりは2度と観れないかも。
しかもいのうえワールドでと思える、”食えない女優三人衆”(久世星佳・三田和代・銀粉蝶)を観に行ったようなもので(苦笑)
声のハーモニーにラリラリ♪

>全部モニターに台詞を出すのは過剰。
賛成!どうせなら英語にするとか。

>「LIVE」の文字
こっちは面白かったですね。ただ、2階からだとモニターの数に切迫感がなかったが残念…。

>「絶望して死ね」
も~ビリビリきました!!!皆がその言葉とともにリチャードに絡みついちゃうし♪

お初の「リチャード三世」でしたが、ジャンキーテイストで楽しめました♪

かしまし娘さま、こんにちは。
コメントありがとうございます!

そうそう、ジャンキーテイストな「リチャード三世」でしたよね。
私も”食えない女優三人衆”は大好きでした。
女優陣は衣装も素敵でしたね。久世さんの赤も印象的。

男優陣だとやはり若松さんが素敵だったなぁ。
あの髪型も異彩をはなってて、妙に似合っていました。

いのうえさんには、またシェイクスピアに挑んで欲しいものです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193925/27413269

この記事へのトラックバック一覧です: リチャード三世 2:

» 『リチャード三世』@赤坂ACTシアター [ARAIA -クローゼットより愛をこめて-]
大阪公演、仙台公演を経て、、、 ようやく東京公演、観に行ってきましたよぉ。 「リチャード三世」 あぁ〜、もうすみません。 敗北宣言... [続きを読む]

» リチャード三世 [バリバリかしまし娘〜まいど!]
食えない女優三人衆 [続きを読む]

« リチャード三世 1 | トップページ | ミュージカル『フィレモン』 »