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空ソラの定義

俳優座劇場プロデュースNo.79
『空ソラの定義』

2008年 12月21日(日) 14:00開演 俳優座劇場 最前列上手

作:青木 豪
演出:黒岩 亮
出演:松永玲子、名取幸政、中嶋しゅう
浅野雅博、杉山文雄、津田真澄、塩屋洋子

『IZO』で魂を鷲掴みされた青木豪さんの作。
いや、もう凄く良かった。もう一回観たいと思ったら、本日千秋楽だった。
何がこんなに私の心を、揺さぶったのだろう。
上演時間は約1時間45分、休憩なし。一瞬たりともダレる場面が無かった。

商店街の喫茶店。地元の常連客が集う。
経営している父。女医の娘。医者の夫との間に、子供を宿したと知ったばかり。
だが念願だった研究の為に、海外赴任の話が持ち上がっている。
母は二歳の時に出て行った。「革命」の為に。

同じ家族の話を扱っていても、こちららはひどく共感出来た。
女医の娘と医者の夫。夫は妻の理解があり、家事にも協力的。
でもそれは「男性が『してあげているんだ』」という意識。

これ、女性の立場だと、無茶苦茶ムカつくんだよね。
嫁が自分の親の面倒をみるのは当然でも、自分が嫁の親の面倒をみるのは勘弁とか。
育児休暇取ればいうと安易に言う夫に、職場復帰したら私のポジションは無いと言い返す妻とか。
男性作家でありながら、この微妙な感覚がきちんと書けているのに感動。

金銭的には問題の無い家庭でも、子供ひとり産むのに問題山積み。日本なんだよね。
こういった家庭の問題を前半に散りばめて、後半では学生運動に身を投じていた母が帰って来る。

資本主義は行き詰ると、革命を起こしたかった母。
資本主義は確かには今行き詰っているけれど、でも革命て何?と問い掛けてくる。
革命の定義とは、結局何だったのか。

この家庭の問題と革命の問題が、絶妙にリンクしている。

二歳の時に家庭を捨てた母と、父は娘夫婦を騙してまでヨリを戻そうとするが、娘は拒絶する。
でもすでに家庭があり、子供も産まれ、海外へ行くかもしれない娘の立場で、どんどん年老いていく父の面倒を100%みることなんて不可能じゃないか、と私は思った。
娘は結局母を追い掛けるけれど、その心理の変化の理由は舞台上では提示されていない。

とても良い舞台だった。
帰りに話題の東京ミッドタウンのイルミネーションを見たが、大盛況。
不況にニュースが毎日流れている国とは思えない。

パンフレット(無料、ありがたい)で青木豪さんし、「革命」で自分は倒される立場と言っていた。(その後の立場が変わる話も頷けるのだが、ここでは省きます。)
イルミネーションを見て、ミッドタウンで買い物をして、家でアロマの香りの中でこのBLOGを更新している自分も間違いなく倒される立場の人間だ。(結構倹約して暮らしているまだけどね。)

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コメント

あらすじを読んでいるだけでもすごく面白そうですね。戯曲読みたくなりました。
青木豪さん脚本の舞台、いつか見てみたいです。

私は役者さんや演目で見たい舞台を選ぶことが多かったんですけど
花梨さんのブログにお邪魔するようになってから
脚本家や演出家も大事だなあと思うようになりました。

みずたましまうまさま、こんばんは。

『空ソラの定義』、めちゃめちゃ良かったです。もっと早い時期に見れば良かったー。

私も見る芝居を選ぶポイントは、やはり役者さん目当てが多いですよ。
あとはホントちらし見て、何となく見に行ったり…。

今月は見たい芝居がたくさんで、困りました。月10本以内が限界…。

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