こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」
こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」
2008年12月10日(水)18:30 紀伊国屋サザンシアター
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ(林芙美子)、木場勝己(三木孝)、梅沢昌代(林キク)、山崎一(加賀四郎)、阿南健治(土沢時男)、神野三鈴(島崎こま子)
ピアノ演奏・朴勝哲
凄く評判の良い作品なので、楽しみにしていた。
なんたって大竹しのぶだ。誰もが認める凄い女優だ。
観劇してみて、満足度の高い芝居だった。役者もみな上手いし、破綻が無い。
でもどうにも自分の気持ちが入り込まなかったのは何故?
多分自分自身の問題だと思う。
風邪は治ったのだが、ここの所何故か疲れやすい。8時間寝ても眠い。
昨夜もビール飲みながら、楽天の試合の再放送を見ているうちにうたたね。目が覚めたら、ピッチャーがドミンゴになっててびっくり。(先発は岩隈投手。山崎選手のHRは覚えてるのだが…。)
私はかの有名な森光子主演の「放浪記」は一度しか見ていないのだが、案外記憶に刻み込まれていたみたいで。
何かイメージと違うという思いから、一幕は逃れられず…。
休憩でリセット出来たのか、二幕からの方がおもしろかった。
脚本もおもしろかったのだけど、ちょっと自分が疲労しているのかなぁ?
それでも惹かれたのは、林芙美子より、林芙美子の母、林キクと、島崎こま子。
精神的に凄く自由な母、キク。梅沢昌代さんが上手い!幕が進む度に、どんどん体が小さくなっていき、どんどんおばあちゃんになっていく!
神野三鈴さんのこま子も良かった!色々なことに翻弄されながらも、最後はしっかりと地に足をつけて生きている。素敵な女性だった。
私は少し古い時代(明治~昭和)の芝居が、無条件で好きなのだが、その理由のひとつが衣装。
着物と洋服が交じっているのが好き。
今回も芙美子の着物が、どれも素敵だった。
緩慢な自殺という言葉が、ひどく印象的。
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