劇団AUN 「リチャード三世」
劇団AUN 第15回公演「リチャード三世」
恵比寿・エコー劇場 前方センター
翻訳:小田島雄志
演出:吉田鋼太郎
今回良かったのは、AUNの劇団員の方々の実力がかなりUPしていたこと。
いつも女優さんが物足りない印象ですが、今回は健闘。
それにしても、何故男優陣は派手な方が多くて、女優陣は地味な方が多いのか。謎の劇団だ。
リチャード三世は、自分の薔薇戦争の知識の足りなさが、みていて辛い所。
ヨーク家とランカスター家の争いなのだが、途中で混乱してしまう。
今回は白薔薇をバックに、衣装も白で統一、ランカスター家は赤で統一と、とてもわかり易かったです。
ただ演出の方向性が、試みとしては成功なのでしょうが、どうにも私には合わなくて。
芝居はとてもおもしろかったのですが、現代の暴力団抗争のように置き換えており、戦いが全て金属バットでの殴りあいというのが、どうにも不快感を呼び、見ていて辛かったです。
席が近かったのもあるのですが、金属バットで人が殴り殺されるのを見ているのが、もう辛くて、辛くて…。
効果音も妙にリアルだし、ちょっと舞台から目を背けたくなりました。(それが狙ったものなら、大成功でしょうが。)
とはいえあの衣装は好き。ヘンに和風な衣装を入れない方が良かったけど。いつも皆さんのヘアメイクが素敵です。
それと最後の殺陣は、かなり高度でした。迫力満点!(怖かったけど。)
ちゃんと殺陣師が入っていたようですが、舞台の使い方、人の配置等、素晴らしかった。
鋼太郎さんと主に戦っていたランカスター家のマスクマンは、谷田さんですよね?
マスクマン達もジェイソンみたいで怖かった。
バッキンガム公は中井出健さんでしたが、降板した横田さんがこの役だったのかな?
谷田さんは余り見せ場の無い役で残念ですが、「冬物語」で堪能するとします。
芝居としてはとてもおもしろかったので、再観劇しようかとも思いましたが、当日券に並ぶ根性が無いのと、やはり舞台が怖かっ たので(ビビリな私)、一回のみの観劇となりました。
しかしAUNも大人気だなー。次回公演の「マクベス」も楽しみです。
あ、去年の「真夏の夜の夢」再演しないかしら。今まで見たAUNの公演の中で、一番好きだったなぁ。
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花梨さん、こんばんは!
私も観劇してきました。
いやー、怖かったです・・・でも面白かった!
AUNを観るのは初めてだったのですが、
次の公演も見てみたくなりました。
谷田さん、「冬物語」にも出演されるのですね。
うーん・・・誘惑!(笑)
この舞台、花梨さんもご覧になる予定と以前聞いていたので、
いらっしゃるかなあ、と当日ちょっと探したのですが、
なかなかそんなラッキーな偶然はありませんね(笑)。
またいつか是非一緒に観劇しましょうね!
投稿: 恭穂 | 2008年5月27日 (火) 19時04分
恭穂さん、こんばんは!
24日マチネだったのですね。私は初日に観劇したので、24日に再観劇しようかなと企んでたのですが、結局取りやめてしました。
恵比寿に行けば恭穂さんに会えたのか~。残念。
「冬物語」ぜひぜひ行きましょう!りゅーとぴあシリーズは、メチャお勧めですよ。
投稿: 花梨 | 2008年5月27日 (火) 21時57分